米ワイオミング州 仮想通貨・ブロックチェーンの改革法案が委員会で可決|加速する法整備の動向

ワイオミング州 仮想通貨定義改正案、ブロックチェーンのサンドボックス法案が委員会で可決
米時間11日、ワイオミング州議会の委員会はユーティリティ・トークンの改正案と金融技術のサンドボックス法案を可決した。米国内で仮想通貨・ブロックチェーン技術のイノベーションを推進するための法整備の動きが多く見られる。

ワイオミング州の仮想通貨・ブロックチェーン関連法的動き

米金曜日、「ワイオミング・ブロックチェーン・連合」の会長であるCaitlin Long氏は公式SNSを通して、昨年州議会が可決したユーティリティ・トークンを資産クラスとして分類した法律の改正案(Wyoming Utility Token Act-property amendments )が下院の委員会に可決されたと公表した。

今回の改正案では、ユーティリティ・トークン、仮想通貨(バーチャル・カレンシー)をワイオミング州の証券法の管轄から独自の法律範疇へと移し、デジタル・アセットとした『無形の個人財産』に定義する。

出典:www.wyoleg.gov

規制のサンドボックスも

同日、金融技術サンドボックスに関する法案も下院の委員会に可決された。

この法案は、仮想通貨、ブロックチェーン関連企業も含めた金融テック企業の活動に対する妨げとなっている現行法の規制を一時的に停止させる。

仮に法律となれば、業界のスタートアップは規制に縛られることなく、様々な技術やサービスの実験を行うことが可能となる。

なお、規制サンドボックスとは、直訳すれば「規制の砂場」となり、主に革新的な新興技術のイノベーションを進める目的で設置されるもので、例えば、現在日本政府では自動走行技術などのイノベーションを迅速に進めるため、このサンドボックスの導入を検討している。

この法案を提出したLong氏は、ワイオミング州は規制面において、他の州に比べ適切なアプローチをすでに取っているとし、以下のようにアピールした。

ワイオミング州でサンドボックス法案が可決されれば、一年間、企業は緩和された規制の元でテストを行うことができるようになる。また、二年間に延長する可能性もある。

イノベーターにとって、非常に好機だ。

コロラド州でも

先日には、コロラド州でも州議員のStephen Fenberg氏(民主党)とJack Tate氏(共和党)らが共同で、新法案「コロラドデジタルトークン法 」を提出している。

出典:leg.colorado.gov

この法案では、消費利用目的のデジタルトークンとしてみなされる仮想通貨を、有価証券として取り扱わないことを明記している。

また、有価証券から免除の対象となるのは商品やサービスの売買を目的とした仮想通貨のみで投資を目的とした仮想通貨は含まれないとのことだ。

以上のように、現在米国の州では仮想通貨・ブロックチェーン技術のイノベーションを進めるため、あるいは、それら関連企業を呼び込むために、規制緩和や法整備の動きが加速していることが見て取れる。

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米国中西部コロラド州の上院議員2名が一部の仮想通貨を有価証券ではなく「デジタルトークン」として定義する新たな法案「コロラド・デジタルトークン法」が提出された。先月中旬にも同類の法案「トークン分類法」が米国会で提出されており、米国の規制整備に期待が高まる。
昨年12月に仮想通貨をデジタル・トークンとして定義する法案『トークン分類法』を米国会へ提出したDarren Soto議員は、仮想通貨やデジタルアセットは、SECの管轄下に置かれるよりも、CFTCの監視下にあったほうが理想的であると強調した。
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