海外仮想通貨取引所「Cryptopia」でハッキング被害か 公式がセキュリティ被害を報告
- 仮想通貨取引所Cryptopiaでハッキング被害か
- 仮想通貨取引所「Cryptopia」が、セキュリティ被害を受けたとする公式の声明を発表した。ハッキングの言葉を使う事を避けたものの、重大な被害があったことを報告、ハッキング被害があったのではないかとする見方が強まっている。
仮想通貨取引所Cryptopiaでハッキング被害か
ニュージーランドを本拠地とする仮想通貨取引所「Cryptopia」は15日、公式SNSアカウントで、「14日にセキュリティ被害を受けた」とする声明を公式ツイッターで発表した。
発表内容は、以下の通りだ。
14日、Cryptopia取引所へのセキュリティ被害が判明し、「重大な損失」を被った。被害状況確認のため、現在は緊急メンテナンス状態にして対応している。
警察当局にも通報し、現在捜査中だが、捜査結果が判明するまでメンテナンス状態を継続し、すべての取引サービスを中止する予定だ。
解決に向け全力で取り組み、最新状況は逐一お届けする。
Cryptopiaの声明では、「ハッキング」の文言は控え、「セキュリティ被害(Security Breach)」という表現を用いて発表を行なった。
しかし、重大な被害が出ている点については明かしており、顧客資産の不正流出を含むハッキング被害にあったのではないかとの見方も強まっている。
現在の仮想通貨市場は中・長期的な弱気トレンドの真っ只中にあり、状況次第では相場全体に悪影響が波及しかねないため、最新情報の収集と相場の急変動には十分注意したい。
CryptoPiaの出来高とマーケットへの影響度は?
仮想通貨取引所の出来高データを提供するCoinMarketCapのデータでは、すでにCryptopiaの取引データ取得が26時間前から止まっていることがわかった。
なお同取引所の取引ペアとしてCoinMarketCapに掲載されているものは836ペアあり、かなり多くの通貨を取り扱う取引所であることがわかる。
他のデータサイトの情報Coinhillsでみると、出来高のランキングは世界125位(18時時点)で、取り扱いペア数は2521ペア、上場通貨は800になっている。
参考までに出来高からマーケットへの影響度を見た場合、Coinhillsのデータでは世界の取引所の出来高シェアは0.007%になっており、同データからみた場合の影響度はそれほど大きくないと言える。
しかし、出来高に関わらず同社が保有する資産額が多かった場合はその限りではなく、実際にマーケットに与える影響度は大きくなる可能性はあるだろう。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します