イーサリアムの開発者コミュニティ、新アルゴリズム「ProgPoW」に関して再び議論

イーサリアム開発者コミュニティ、ProgPoW導入に再び賛成
15日に開催されたイーサリアム開発者会合にて、ASICマイニングの耐性を強化する新たなアルゴリズム「ProgPoW」について意見が交わされた。ETH保有者が投票できるコミュニティサイトによると大多数が新アルゴリズム導入に賛成の見方である。
ASICとは
ASIC(Application Specific Integrated Circuit)は、マイニング専用の電子的回路(集積回路)のこと。FPGAの100倍のハッシュパワーを持つとされている。

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イーサリアムの開発者コミュニティ、ProgPoWに関して再び言及

イーサリアムの開発者コミュニティは15日、第57回目となった開発者ミーティングを開催し再び「ProgPoW」に関して意見を交わした。

ProgPoWは「Proof-of-Work」の略称で、2018年利用率の上昇が見られたASICマイニング機器の活用意欲を妨げるためにGPUに優位性を与えるアルゴリズムだ。

現在イーサリアムで導入されているアルゴリズムのETHhashにもASIC耐性があるものの、個人もしくは中小規模によるGPUマイナーを排除する可能性のあるASICの利用を極力避けるべきだとする多数意見の元、新たに「ProgPoW」の導入に向けた動きが進んでいる。

ProgPowに関する議論は2019年に入ってから進められており、当初はASICマイニング機器を受け入れていくべきだとする意見もあったが、コミュニティ投票サイト「CarbonVote」によると現在イーサリアム保有者の現在は94%がProgPoW導入への賛成を意味する「YES」と回答している。(本稿執筆時点)

しかしこの統計には拘束力はないため、あくまて一つの指標だと捉えていいだろう。

出典:CarbonVote

通常のマイニング機器であるGPUよりも効率性が高いASICは個人でも購入は可能であるものの、コストがGPUよりも高いため個人マイナーの参入障壁を高めることなどが危惧されている。

1月のミーティングからASIC耐性を強化するProgPoWに関する議論が交わされ、会合後、実装の仮決定が報道されていたが実際に導入までにはまだまだ時間がかかりそうだ。

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現在、イーサリアム「ProgPoW」の実装の是非を問うコミュニティ投票で、80%以上の票が賛成に集まっている。投票結果に拘束力はないもののコミュニティの大多数がそれを望んでいることが改めて明確になるだろう。
イーサリアムの開発者コミュニティは、第三者機関によるコード監査の実施を予定しており、以前に仮決定していたProgPoWの実装が延期される可能性が出てきた。

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