【速報】JR東日本が語る構想 スイカの仮想通貨チャージの真相とは| ディーカレット事業説明会

JR東日本が語る構想
東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)の常務執行役員 野口 忍氏が、スイカの仮想通貨チャージやデジタル通貨やキャッシュレスに関する思いをディーカレットの関係者向け事業説明会で語った。JR関係者が語ったのは初めて。

JR東日本が語る構想

株式会社ディーカレットは27日、都内で事業説明会を関係者向けに開催した。ディーカレットは3月25日仮想通貨交換業者の登録を完了した企業で、高品質な格安SIM/格安スマホと取り扱うインターネットイニシアティブ(iiJ)やJR東日本など、国内の最大手企業など19社が出資し、2018年に設立された企業だ。

19社目の登録となるが、新規事業者としては初めての登録となる。

「全ての価値をつなげて、シンプルに交換する」をコンセプトに、安全性と利便性を備えた「デジタル通貨(仮想通貨)のメインバンク」を目指して立ち上がった。JR東日本の「Suica」を含む複数の電子マネーで、今年6月から順次、仮想通貨でのチャージ出来るサービスを検討しているとの報道があり、関心も高まる中で開催される事業説明会、ディーカレットは何を語るのか?

注目されたスイカの仮想通貨チャージについて

テレビ朝日のニュース番組で報じられたスイカの仮想通貨チャージに関して、事業説明会の中で、株主代表者として東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)の常務執行役員 野口 忍氏が、デジタル通貨(仮想通貨)に関する思いを語った。野口氏は、サービスのシステム開発・運営とリテール決済事業を行っている。

なお、ディーカレット代表取締役社長の時田 一広氏は、「検討こそしていますが、現時点で具体的な計画はない」と報道ほどの具体的な計画はまだないと説明している。

JRの野口氏がビデオスピーチで語った全文は以下の通りだ。

JR東日本のSuicaは、同じ決済事業を営んでおり、ディーカレットに出資をさせて頂いている立場であり、サービスの発展を大いに期待しています。

輸送インフラをベースにした決済インフラです。

汎用な決済手段である現金をチャージして利用するところからスタートしたが、現在に「キャッシュレス」の流れの中で大きく変わっていくと考えています。

どのような変化があるかは、お客様のニーズは様々だ。より広く対応していく必要があります。

国内、あるいはインバウンド。様々な年齢層の利用客がいる中で、デジタル通貨への対応は、お客様のニーズを満たす有力な選択肢の一つと考えています。

輸送事業は、多くのお客様がご利用になり、安定性や信頼性も必須です。

したがって、決済を連携して、顧客の利便性を高める時代になると考えています。

基礎を担う仮想通貨取引所の規模と効率性、加えて高い信頼性と安定性が求められています。

ディーカレット社は、iiJのノウハウをベースに信頼性の高い仕組みを築き上げていきます。

メインバンクを目指すということで、それに相応しい規模を備えていると期待しています。

デジタル通貨には、大きな可能性がある。まずは、「デジタル通貨からSuicaへのチャージ」を最初のユースケースとして、一緒に検討させていただければと思います。

我々には、「次の当たり前を作る」というキャッチフレーズがあります。ぜひ一緒に作っていきたい。

ディーカレットでいうデジタル通貨は、仮想通貨と金融資産を担保にしたステーブルコインを指しているため、今回の内容でも主に仮想通貨を指していると思われる。

なお、事業内容や方針に関しては、以下の記事で紹介、スイカだけではないディーカレットが目指す仮想通貨エコシステム構想とは?

Suicaの仮想通貨チャージで注目が集まるディーカレット。大手企業19社が出資するその理由や、今後の構想を事業説明会で語った。
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金融庁に認可を受けたばかりの仮想通貨交換業者ディーカレットが、JR東日本の「Suica」を含む複数の電子マネーで、今年6月から順次、仮想通貨でチャージ出来るサービスを検討していることが分かった。チャージ出来るのはビットコインではなく、独自ステーブルコインの可能性がある。7500万枚発行されるSuicaは、大手コンビニなど58万店で利用可能。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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