リップル(XRP)が一時42円付近まで急騰、ビットコインは上昇の力を継続|仮想通貨市況

仮想通貨市場

仮想通貨市場でリップル(XRP)などのメジャーアルトが循環物色され急騰する中、ビットコインは上昇の力を継続、売り方が落とし切れずに焼かれやすい環境下にある。次に意識されやすい重要ラインは?

金融市場と仮想通貨

本日の東京株式市場は、米中通商交渉の合意に向けた期待感から3日続伸。前日比82円高の21,807円を付けた。

仮想通貨(ブロックチェーン)関連株は、ビットコイン価格がひと段落したことで冴えない展開となったが、「楽天ウォレット」として仮想通貨交換事業への本格参入を決めている「楽天(4755)」は、前日比6.64%高と好調に推移している。

楽天グループは、今年3月に金融庁の認可を受け、資金決済法に基づく仮想通貨交換業の登録業者となった。15日から、新規口座開設の申し込み受け付けを始める。

4月2日には、スマートフォンアプリを使用した、仮想通貨の取引サービスを6月から始めると発表。人工知能(AI)技術を利用した自動応答チャットシステムを導入することで、利用者の問い合わせにも迅速に対応できるようにするという。

楽天グループは、docomo、KDDI、ソフトバンクがしのぎを削り合う、通信業界の「携帯キャリア事業」にも本格参入しており、次世代の高速通信規格「5G」の周波数帯の1つの割り当てが進んでいることなどから、思惑買いが膨らんでいるようだ。

株式市場の仮想通貨(ブロックチェーン)の関連株一覧です。仮想通貨(暗号通貨)の将来性と市場の盛り上がりに伴い、時価総額(株価)の大幅上昇を期待できる本命銘柄と最新のポイント解説をまとめています。

ビットコインテクニカル分析

ビットコインは、過熱感のある高値から反落するも、200MAに掛かる52.5〜50万円のサポートライン(黄丸部分)に到達することなく、昨年11月の暴落開始時を起点にしたfib0.5の53.5万円付近で強めの反発を見せている。

上昇の力が継続していることを示唆しており、bitFlyerの日足で確認すると、売り圧の掛かりやすい60〜62万円付近の「青のゾーン」を超えられるかどうかが第一関門と言えそうだ。

このラインは、昨年11月の底割れ、急落時にしばらく揉んだ価格帯(オレンジ丸部分)であり、ここを抜けることが出来れば、その上はほぼ真空地帯のため、いよいよ6,000ドルの最重要ラインへの到達も現実味を帯びてくる。

ただし、先日のような不意の急落もあり得るため、慢心は禁物と言える。

XRPが一時42円付近まで急騰

リップル(XRP)が一時、前日比14%となる41.7円まで急騰した。

4月2日に、スイスの証券取引所SIX Swiss ExchangeでのETP(上場投資商品)上場に続き、5日にスウェーデンの証券取引所でも、XRP(リップル)とLTC(ライトコイン)のETP商品の取引が開始されることも材料視された可能性がある。

スイスのETPは、同国のスタートアップAmun AGが組成したもので、BTCやETHに連動する「ETP(上場投資商品)」に続き、XRPと連動した世界初のETP商品となった。

ETPの出来高からすると大きな影響はないものと思われるが、相場を後押ししたか。この他には、現時点では特にめぼしい材料は確認されておらず、メジャーアルトが循環物色される中で、思惑買いが集まったという見方もある。

SFOX Multi-Factor Market Index」とは

SFOX独自の指標「SFOX Multi-Factor Market Index」は、4月以降のマーケットが”やや強気”で推移していることを示している。

出典:sfox.com

SFOX指標は、定量化可能な独自の指標を用いて、市場の勢いや市場心理、継続的なセクターの発展を分析するものだ。

同指標は、ブロックチェーントランザクションや移動平均を調査した定量データを結合した独自の方式によって算出され、非常に弱気から非常に強気の間で推移する。 4月頭に価格急騰はあったものの、3月のSFOX指標はやや強気を示す。昨年末の指標のローンチから月ごとに徐々にセンチメントは高まる。

ウォールストリートジャーナルなどの日刊紙は、市場のセンチメントの低下を指摘したが、いくつかの主要通貨はトランザクション量で大幅な成長、VisaやFacebookといった企業も仮想通貨やブロックチェーンへの興味を示した。

データは、機関投資家の関心の高まりや、セクターのインフラの成熟から、重要な場面における今後の成長を示唆している。

価格相関

BTCのETH、BCH、LTC、ETCとの30日間の価格相関は、月間を通して高い状態であった。BTCと最も低い相関は、ETCで相関指数は0.685。最も相関が低い仮想通貨ペアはLTCとETCでその指数は0.435となっている(下図)。

出典:sfox.com

なお、BTCとETCの相関レベルは月初めから20日まで着実に低下、最低で0.21の指数を付けている。

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