仮想通貨USDT、年内にライトニングネットワーク導入を検討|BitfinexがdApps分野へ本格参入か

テザー、ライトニングネットワーク実装か
仮想通貨取引所Bitfinexが、テザー(USDT)へのライトニングネットワーク実装を検討。年内での実装を見込んでいる。また、同社がdApps分野へ本格参入の兆しも。

テザー、ライトニングネットワーク実装か

仮想通貨取引所Bitfinexが、テザー(USDT)へのライトニングネットワークの実装を計画していることがわかった。

BitfinexのCTOであるPaolo Ardoino氏が、仮想通貨メディア「The Block」に対し、この取り組みについて語った。

わが社の今までのプロジェクトの中で、最もクールなものの一つだ。

我々はライトニングネットワークに非常に好感を抱いている。(個人的にも非常に好きな技術だ)

我々のリソースをもとに、同技術の理解を深め、(ライトニングネットワークを)導入していきたい。

ライトニングネットワークとは、オフチェーン上のセカンドレイヤーペイメントプロトコルのことで、同技術を導入することで高速な取引や根本的な手数料の削減が見込める。 導入や利用面での問題は残るものの、ステーブルコインとしてのUSDTの決済利用かを図る一つの施策として導入すると見られる。

また先日には、ブロックチェーン・プラットフォームであるEOSブロックチェーン上で、テザーの立ち上げも計画されていることやブロックストリームのサイドチェーンプロトコル「Liquid network」におけるテザーのリリース予定も分かっている。現在、テザーはOmni Layer、Ethereum、TRONといった三つのネットワーク上で発行されており、各チェーンへの多様化を実現することで、USDTのエコシステム拡大を図る。

Bitfinex社のArdoino氏によれば、今年中にライトニングネットワーク利用のネットワーク上にステーブルコインをローンチする計画だとのことだ。

今後、さらなるブロックチェーン・プラットフォームへのリリースも視野に入れているとし、Bitfinexは本格的にブロックチェーン・アプリ(dApps)へ注力する姿勢を明らかにした。

Bitfinex社とテザーの問題は、未だ業界に多くの問題を残しているが、プロジェクトの開発やシェア拡大には力を入れていることがこれらの事例から見えてきた。ステーブルコインの取引高シェアで90%を超える支持を得ているUSDTの利用が拡大するのか、業界や市場においても重要などうこうとなるだろう。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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