年初来新値を更新し続けるビットコイン、2週間の値動きと今後の展望を考察|仮想通貨市況(クリプトキツネ)
- 年初来新値を更新し続けるビットコイン、2週間の値動きと今後の展望を考察|仮想通貨市況(クリプトキツネ)
- 一ヶ月に渡る上昇トレンドの末、年初来高値である99万円を記録したビットコインは、100万円台突入かどうかという円建て投資家にとって重要な局面に立たされている。
ビットコインは5月31日に年初来最高値である99万円を記録し、大陰線をつけて88万円台へ、一旦反発し現在は92万円台を推移している。前回記事以降続伸に続伸を重ねるビットコインはついに、5月30日に99万円を記録した。値動きから長期的な上昇トレンドを継続してきていると言えるだろう。
果たして超長期的な安定上昇により、100万円の大台に乗るのか、それとも大きな調整が入るのか、各インジケーターを紐解きながら考察していこう。
MACD観測
チャート画像の通り、3日足レベルでは現在でもMACDは順行状態であると言える。ただし、4時間足レベルではダイバージェンスが発生しており、MACD0ライン付近を推移していることから、今週中に新たに大きな値動きが発生する可能性は高いといえるだろう。
OBV観測
前回記事でOBVの短期トレンドラインをブレイクしたBTCであったが、依然として長期OBVサポートラインには及ばず、現在は2019年3月26日から続く中期OBVサポートライン上で推移している状態である。
OBV(オンバランスボリューム)
出来高系インジケーターのひとつ。出来高を指数化して、その方向性と資金の流れを捉えるための指標。
値動きとOBV、そしてOBV中期サポートラインの水準を見るに、価格が下落し、4時間足200日単純移動平均線(以下、SMA 200)に接近した際に、このサポートラインが機能するか確認するべきであろう。
また、価格下落がより深刻であった場合は、もちろん1月29日から続く長期のOBVサポートラインに注視されたい。
今後のシナリオ
さらなる上昇トレンド継続の場合
上昇トレンドがさらに継続する場合は、直近最高値の99万円〜100万円付近、次点で2018年5月5日の天井に相当する107万円〜108万円の水準をターゲットとしてみておくべきであろう。ちなみにこの第二のターゲットの107万円〜108万円付近は、LedgerXによるLXVXインプライドボラティリティから計算される上限価格付近にも一致している。
続伸する場合は、ダイバージェンスが発生していないかなど、常に伸びが健全であるかを念頭に置いたトレードを心がけていただきたい。押し目を形成する場合は、SMA200の水準付近である82万3000円台まで見ておくべきであろう
レンジ入り、ないしは下降トレンドの初期の値動き形成の場合
このシナリオの場合はやはり、前回からお伝えしている2017年11月21日や2018年7月25日の水準である92万〜94万、押し目の水準である82万円台付近での値動きを観察していきたいところ。
この場合、上述しているOBVのサポートラインも同時に確認し、慎重に今後の値動きを判断すべきであろう。中期サポートラインが機能するかがまず第一の焦点である。
総評
2019年5月5日の記事において、3日足OBV観測で長期的〜超長期的なビットコインのトレンド転換の可能性を示唆して以降、ビットコインは1ヶ月に渡り安定的な上昇を続けてきた。100万円台という円建て投資家にとっての大きなキリ番が接近する中、ビットコインはなおも上昇を続けるのかという大きな局面であることに間違いはない。
しかし、円建て投資家にとって100万円はキリ番であるもののドル建て投資家にとっては、まだ8500ドル台、つまり10000ドルというキリ番まで価格乖離があるのも事実である。
読者の皆さんには、円建て投資家だけではなく、こういった海外投資家のセンチメンタルも加味しながら、自身の時間足に合ったトレードを十分に心がけ、適切な資金管理・ポジション構築の下、今後の値動きに注目していただきたい。
自身の時間足に合ったトレードを十分に心がけ、適切な資金管理下でのストップ設定のもと、今後の値動きに注目されたい。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します