Bittrexも被害に、DDoS攻撃がもたらす仮想通貨取引所への影響
- DDoS攻撃とは
- DDoSとは(Distributed Denial of Service attack)の略で、ネットワークを通して複数のコンピューターから標的のサーバーに大量の処理要求を送り付けてサービスを停止させる攻撃です。
- 最悪のタイミングで攻撃が行われる
- 2つの取引所がビットコイン強気市場後という大変な時に最悪のタイミングで DDoS攻撃を受けました。
仮想通貨取引所はユーザーの大量流入対応に加えて、DDoS攻撃を常に警戒していなければなりません。
ビットコインの価値が上がり続ける中(新高値の$12,000(約135万円)以上に到達)、仮想通貨を手に入れようとする人が増え、取引所のサーバーに重い負担がかかっています。
取引所は成長し続ける顧客基盤のニーズを満たすため最善を尽くしていますが、取引所はコインを盗もうとしてサービスの弱点を探しているハッカーとも戦っています。
取引所のウェブサイトとプラットフォームに対する最も多い攻撃はDDoS攻撃です。
分かりやすく説明すると、DDoSは分散型サービス妨害攻撃です。
通常処理できるリクエストを越えてサーバーに大量の処理負荷を与えることでサービスを機能停止状態へ追い込むサイバー攻撃の一種です。
複数のコンピュータからサーバーを攻撃するため、DDoS攻撃は1つのソースから始まらず阻止しにくいという特徴があります。
タイミングは悪くない
ビットコインの超強気市場により需要が過去最大となり、世界中の取引所は大損害に遭いました。
ビットコインの価値が2週間前$11,000(約123万7千円)に近づき、様々なサービスプロバイダが激しい取引量やニュース利用者によるトラフィックの増加に対応するためシステムのアップグレードを試みる中、2つの取引所がサイバー攻撃を受けました。
Bitfinexは定期サーバーメンテナンスを予定しており、そのタイミングを狙ってDDoS攻撃を受けました。
Twitter訳
【Bitfinexは現在分散サービス拒否攻撃を受けています。攻撃はメンテナンス中に始まり、まだ続いております。】
その間にBittrexもシステムへのDDoS攻撃を見抜きました。
Twitter訳
【DDoS攻撃が検知され、現在対応中です。ご迷惑おかけしてすみません。】
このような攻撃はオンライン生活には付き物で、銀行業務のシステム、オンラインショッピングプラットフォームや他のサービスプロバイダはDDoS攻撃の主要なターゲットです。
それに加えて攻撃は頻繁にあり、そしてほとんどが一番都合の悪い時に起きます。
10月下旬、ビットコインのオリジナルブロックチェーンの3つ目の分岐ビットコインゴールドで、大規模なDDoS攻撃が発生しました。
始まりは1分に1000万を超えるリクエストで混乱し、ウェブサイト自体がアクセス不可能になってしまいました。
5月にPoloniex取引所はユーザーが仮想通貨取引ができないことで閉鎖されました。
幸いなことにその攻撃で盗難はありませんでしたが、後に残る恐怖は無視できません。
皮肉なことに、ブロックチェーン技術こそがDDoS攻撃を阻止する答えかもしれないのです。
ブロックチェーンに帯域幅(通信速度)を貸し出すことでWebサイトのトラフィック対処能力を上げ、それらの攻撃を防ぐことができるのです。
How DDOS Attacks Affect Bitcoin Exchanges
Dec. 6, 2017, by Gareth Jenkinson
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します