ビットコイン強・アルトコイン弱の流れはいつまで続く?カイザー氏がBTCドミナンスを予想
- ビットコインに資金が集中
- ビットコイン(BTC)のドミナンスがどこまで伸びるか。仮想通貨の強気派として知られるマックス・カイザー氏が、ドミナンス推移にコメントした。
上昇するビットコインドミナンス
テレビ番組『カイザーレポート』の司会者で、仮想通貨の強気派として知られるマックス・カイザー氏が、ビットコイン(BTC)のドミナンスが80%の水準に向けて上昇しているとの見方を示した。現時点で70%近いドミナンスシェアまで拡大したBTCの勢いはまだ続くと見ている。
補足
80%水準に達するのは、アルトコインの時価総額に対して4倍の水準に当たる。現在仮想通貨市場の時価総額は3000億ドル、アルトコイン時価総額に変動がないことを仮定して概算した場合、BTC時価総額が2250億ドル、価格が13800ドル(147万円)付近で達する基準となる。
仮想通貨市場はアルトコインが連れ高せずにビットコイン一辺倒の市場状況にある。7日には一時ビットコインのドミナンスが70%と、2017年末のバブル相場時の水準に達した。カイザー氏は、今後もアルトコインからビットコインに資金を移動する動きは続くと見ており、資金移動も促した。
今月4日には価格予想を発表したカイザー氏は、ビットコインの価格が今週中にも1万5000ドル(約159万円)を突破すると予想。予想の根拠は、中央政府や中央銀行、法定通貨への不安が高まるからだと説明していた。現時点で価格はその水準まで達していないが、予想した根拠に基づくと見られる価格の上昇は確認されている。
予想した根拠に基づくとする理由は、複数の専門家が同じ見方を示しているからだ。米仮想通貨決済企業のCircleのCEOであるJeremy Allaire氏は、米中貿易摩擦や香港の大規模デモなどを理由に、ビットコイン価格の最近の上昇は、マクロ経済に対する不安の高まりによるものだと指摘している。
また大手仮想通貨ファンド「Galaxy Digital」を運営するMichael Novogratz氏も、中国の情勢を根拠に同じ見方を示している。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します