「今のビットコイン市場はドットコムバブル後の米アマゾン株に近い」アダマント・キャピタル共同設立者
- 今のBTCはITバブル後の米アマゾン株に近い
- 米ビットコイン投資会社のTuur Demeester氏は、ドットコムバブルで崩壊後の米Amazonの株価推移を引き合いに、現在のBTC価格は「同じような運命を辿っていると主張した。
今のBTCはITバブル後の米アマゾン株に近い
約20万フォロワーを擁する、米ビットコイン投資会社アダマント・キャピタルの共同設立者「Tuur Demeester」氏は、ドットコムバブルで崩壊後(2003年頃)の米Amazonの株価を引き合いに、現在のビットコイン(BTC)価格は「同じような運命を辿っている。」「弱気相場(crypto bear market)ではなく、ICOバブルを経て強気相場(bull market)の過程にある。」などと主張した。
1999~2000年頃にアメリカを中心に発生した「ドットコムバブル(ITバブル)」が発生、バブル崩壊に伴い、高騰していたアマゾン株は1999年12月から2001年10月にかけて、およそ1/22まで暴落した。しかし、その後ジリジリと株価を戻した末、2019年までの間に大躍進を遂げており、底値圏にあった2001年10月にアマゾン株を購入した場合、その価値は実に300倍以上に膨らむ計算になる。
仮想通貨のバブル崩壊チャートを、ドットコムバブル(ITバブル)になぞらえる意見は少なくない。
2018年の大暴落予想を的中させたベテラントレーダーPeter Brandt氏は、ビットコイン(BTC)が14,000ドルまで高騰してから間もない7月2日、「ビットコイン一強時代はこの先も続く、アルトバブルの再来は訪れない」との見解をCNBC経済番組で示している。
Brandt氏は、今世紀はじめに起きた「ドットコムバブル」を例に挙げ、真の価値を持つアルトコイン以外は、ドットコムバブルが弾けるとともに消えた企業群のように淘汰されていくと語った。
一方、アルトコイン市場でいう「Googleのような真価を持つプロジェクト」は、今後も継続的な価値の上昇が見込めると述べ、2019年の仮想通貨市場が「バブル相場」ではないとの見解を示した。
ドットコムバブルを参考に立ち回る大物トレーダー
なお、昨年12月中旬には、「国際通貨基金(International Monetary Fund:IMF)」でエコノミストとして務めていた上級リスク・トレーダーのMark Dow氏が、2017年末にビットコイン(BTC)20,000ドル付近で仕込んだ「空売り」ポジションを完全に手仕舞ったことが話題となった。
2018年12月中旬までの大幅下落で、全ポジションをクローズした格好だ。
一抹の寂しさもあるが、ビットコインのショート(空売り)ポジションに別れを告げる。
Mark Dow氏は、ビットコイン先物取引が開始された直後の価格推移、およびテクニカル分析で、NASDAQ 1998-2002年に発生した”ドットコムバブル(ITバブル)”や、Silver 2009-2013年のバブル特有の値動きを彷彿とさせるとして、ビットコインが天井を付けたと判断。空売り(ショート)を仕込んだという。
また2017年の上昇相場では、投資家の大半が、通貨やその基盤技術、ブロックチェーンを理解していないと感じており、バブル崩壊した場合は、さまざまな潜在的な欠点が露見するだろうと予想していた。
ビットコイン価格は、昨年の仮想通貨バブルで急騰した約20,000ドルの天井から、仮想通貨市場のバブル崩壊とともに80%以上も暴落、ピークを付けた2017年末の約1年後の2018年12月中旬には、3500ドルを割り込んでいる。
同氏は「BTC価格が0になるまで売り続けるつもりはない」と述べ、このタイミングで残り全て決済(利確)した。ドットコムバブルで一山稼いだ敏腕トレーダーの判断として底値を示唆するとともに、理想的なトレードであったことを示している。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します