テザーが仮想通貨時価総額4位に 1年間で1400億円相当の新規USDT発行
- USDTが時価総額4位に
- 仮想通貨の時価総額で、テザー(USDT)が4位に浮上した。3位XRPとの時価総額では2倍水準の差があるものの、4位浮上はUSDT発行以来初めての事例に。
USDTが時価総額4位に
仮想通貨の時価総額(CoinMarketCap参照)でテザーが4位に浮上した。3位XRPとの時価総額では2倍水準の差があるものの、4位浮上はUSDT発行以来初めての事例で、ドミナンス値が上昇することによる市場影響力も増してきた状況を意味する。
4位浮上の背景には、アルトコイン市場の下落だ。テザーは2019年の7月以降、目立った新規USDTの発行を行なっておらず、時価総額自体は横ばいの状況にある。一方、これまでUSDTの上位につけていたビットコインキャッシュ(BCH)やライトコインの時価総額が下落、相対的にUSDTのランキングが繰り上がった。
2018年の時価総額ランキングと比較すると、アルトコインの時価総額は約2分の1〜3分の1程度まで縮小しているが、ビットコインとテザーの時価総額は大きく市場規模を拡大している。
時価総額の計算方法は「市場供給量×価格」であるが、テザー価格が概ね1ドルで固定されていることを踏まえると、1年間でのび太時価総額分、新規のテザーが発行されている。
約1年間で発行されたテザーは、約13億USD(1400億円)相当、約1.5倍の水準にあたる。
時価総額の偏りがある仮想通貨市場において、市場ドミナンスは重要になる。テザー関連のニュースの重要性を再認識されるデータ推移となるだろう。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します