SECがビットコインETF申請に対し延期を表明、予想に反する結果となった

価格が激しく乱高下する相場を懸念
SECはビットコイン先物取引を安定した資産として見れるのか、変動が激しい相場の中でファンドがバリュエーションを正確に出せるのか。という懸念表明を出し、数社がETF申請を取り下げました。
ビットコインETFの夢が完全に終わったわけではない
SECから受けた懸念点を踏まえて、各ファンドがそのような問題に対処出来るようになれば今後通る可能性はあると思われます。

SECとETFとは

SECとは米国証券取引委員会で、ビットコインETFとはビットコインを投資対象に含んだ上場投資信託の意味です。

詳しくはこちらを確認してください。

Cboe Global Marketsが新たな資産カテゴリーに賭け、SECに6つのビットコイン関係上場投資信託の登録を申請し、Cboeはライバル取引所CMEグループに先立ち、ETF実装を試みました。

ビットコインETFは一旦延期

いくつかの会社が申請したビットコインETFの一旦延期の報道は、各金融会社が予想していたものと大きく異なる結果でした

様々な金融会社がビットコインETFを上場する事で、新規参入者や機関投資家などの参入が見込め、一層発展を遂げる、と思われていました。

しかし、ビットコインの値動きに連動するビットコインETFの事案について、SECが懸念表明を挙げたことから数社が申請を取り下げました。

SECが出した書面によれば、14件のビットコインETF関連の申請を保留しています。

理由として、SECは過熱するビットコイン投資の中で異常な程の価格変動は、ETFを安定した原資産に連動させることが安全かどうか、各ファンドがその激しい価格変動の中でバリュエーション(投資の価値計算や、事業の経済性評価)を見出せるのか。という懸念点を挙げたからです。

ビットコインETF上場競争

ビットコインETFが上場する可能性が無くなったわけではありません。

今後各ファンドがSECの懸念点を解消しようとする取り組みを行い、改善したビットコインETFを我先に上場させようと、競争が激しくなる可能性があるでしょう。

ビットコインを初めとする仮想通貨がさらに発展していくためにはビットコインETFを上場させ、機関投資家の運用資金が流入してくれば仮想通貨全体に大きな影響を与えることは間違いないと思われます。

まず初めに、今までビットコインを取引していたのは個人投資家であり、機関投資家の存在はほとんどありませんでしたが、ビットコインETFという金融商品になること機関投資家でも取引できるようになり、新しいビットコインの形が誕生するでしょう。
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