RippleのODLに新たな送金ルート、米送金大手マネーグラムへの出資完了

ODLに新たな送金ルート

RippleはXRP利用のODL(旧xRapid)を新たに2つの国に拡大する。グローバル運営責任者Eric van Miltenburg氏がカンファレンスSwell後のインタビューで明かした。

Miltenburg氏によると、オーストラリアとタイもODLの対象になる。なお、ロードマップでは他の国もODLの対応計画に入っているという。

ODLの導入に対し、Ripple社は慎重な姿勢で対応している。Miltenburg氏は「国によってはデジタルアセットに対する規制が異なるため、ODLを新たな地域でローンチする前にはコンプライアンスを確保する」と説明した。

参考:Eric van Miltenburg氏のビデオ

マネーグラムへの出資完了

Rippleは提携先の米大手送金業者マネーグラムに2000万ドルの出資を行なった。マネーグラムの株式取得コミットメント5000万ドルにおける最後の出資に該当する。公式プレスリリースで判明。

今年6月、Rippleはマネーグラム社と戦略的パートナーシップを締結することを発表した。ODLの利用を推進するために、マネーグラムはそれを導入し、Ripple側はマネーグラムの株式を購入する。

今回の出資により、Rippleはマネーグラムの株式を計9.95%保有することになる。

Rippleの資本コミットメントはマネーグラムがODLの業務を拡大するための動きであり、「マネーグラムがODLの送金高を増やしているため、今回の資金もその支援になる」と説明した。

なお、マネーグラムのCEOがSwellでも言及したように、メキシコ以外にも新たな4つのODL送金ルートを開始している。「6月に提携を結んで以来、欧州・オーストラリア・フィリピンなどでもODLを開始した」としている。

参考:マネーグラムプレスリリース

CoinPostの注目記事

Rippleのブロックチェーン基盤送金ソリューション「Xシリーズ」、RippleNetとODLの立ち位置を吉川絵美氏が解説した。
オーストラリアの決済企業FlashFXは7日、新たにXRPを介す送金プロダクト「On-Demand Liquidity (ODL)」を活用し、オーストラリア・フィリピン間の国際送金を行うと発表した。今後も対象国を拡大していくという。

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