ビットコイン急反発 BakktのBTC先物で出来高が異例の高騰|仮想通貨市況

Bakkt出来高大暴騰

ビットコイン(BTC)は、27日に韓国大手取引所Upbitのハッキング被害による重大インシデントが発生、一時7000ドルを再び下回ったが、急反発。28日7時時点では、前日比7%高の7667ドル(83.9万円)まで上値を伸ばした。(Coinbase)

Upbitが資産流出直後に、他の資産をコールドウォレットに移す緊急対応を行なったほか、4時間という時間で全額保証を行う発表。バイナンスをはじめとする大手取引所も凍結対応を表明したことで、投資家心理を好転させた。

Upbitより以前に確認された過去数回のハッキング発覚時も、市場が急反発する値動きが見られており、ショートカバーを狙った仕掛けポイントとして意識された可能性もある。

ハッキング被害で流出した資産は、342,000ETH(イーサリアム)だが、未だ流出資産は送金先のアドレスから動いていないことも確認できる。

イーサリアムブロックチェーンエクスプローラー上では、該当アドレスへのタグ付けが行われているが、資産が動いたタイミングはETH市場が売り圧力を意識するタイミングとして警戒されるかもしれない。

関連韓仮想通貨取引所Upbit、ハッキング被害を公式発表

Bakktの出来高が過去最高に

なお、ビットコインが大きく乱高下した27日から28日の値動きを受け、Bakktの現物決済BTC先物の出来高が再び最高値を更新した。

公式発表によると、27日〜28日の取引高は4443BTCで、前回の最高記録(22日〜23日:2728BTC)より60%と大幅更新となる過去最高出来高を記録した。本日の取引はまだ終了していないことから、更に記録を更新する可能性もある。

過去の出来高推移からも、この水準で60%もの出来高が増加したのは異例だ。

Bakktの出来高を追跡する「Bakkt Volume Bot」のデータによると、先物の出来高は9月のローンチ以来、徐々に増加していく傾向が示されている。

ビットコインは、世界的に金利が取りづらい環境にある中で注目を集めており、先物取引は現物のヘッジ手段としての需要も多様化しつつある。

なお、Bakktは12月9日に2つの重要な商品のローンチを控えている。

  • 「月間現金決済ビットコイン先物」=ICE Futuresシンガポールに上場
  • Bakktの月間BTC先物取引を基にしたビットコインオプション取引=ICE Futures U.Sに上場

CoinPostの注目記事

弱気相場の真っ最中にある仮想通貨ビットコインだが、BTC先物を取り扱うBakktとCMEはその恩恵を享受する。TheBlock Dailyは、出来高とOI(Open Interest:未決済建玉)データから、機関投資家の傾向を分析した。
Bakktが提供する「月間現金決済ビットコイン先物」は、12月9日より親企業ICEのICE Futuresシンガポールに上場する。シンガポールからアジア圏に事業を拡大する。

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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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