欧州中銀の機密文書「キャッシュレスの普及は”デジタルユーロ”を加速化し得る」

ECBの機密文書にデジタルユーロ

欧州中央銀行(ECB)は、現金利用が低下しキャッシュレス利用が向上することが、デジタルユーロの導入を加速させる可能性が高いと報告。ロイターが入手したECB機密文書でわかった。

ECBは、欧州における送金決済コストの増加による現金利用の低下がキャッシュレスへの移行を促進するため、デジタルユーロが導入はいずれ必要となるとしている。

「金融業界は決済コスト等問題に取り掛かっているものの、今後問題を解決できる決定的なソリューションを開発できなかった場合、ECBによるデジタル通貨は一般大衆に必要とされることになるだろう」と説明している。この機密文書は、木曜日のEU経済金融相会議で討論・共同声明が提出される予定だ。

フェイスブックが主導する仮想通貨リブラの計画を受けて以来、EU加盟国内でデジタルユーロの発行可能性および実用性に関して討論を重ねられている。

ECBの新総裁Christine Lagard氏は先日、デジタルユーロの可能性を独自に調査していく方針を明かした。

また本日報じられたように、フランスの中央銀行は、2020年Q1(1〜3月)よりユーロのデジタル通貨の試運転計画を発表している。

リブラが狙う送金決済コストの削減およびキャッシュレスの利用向上が実現する可能性を受け、自国の通貨主権を侵害され得ると見なすフランスおよびドイツは、率先してデジタルユーロの導入を加速させるとみられる。

参考:ロイター報道

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フランスの中央銀行は2020年Q1よりユーロのデジタル通貨をテストする計画を明かした。試運転の対象はプライベート金融セクターのみ。
欧州中央銀行が、中央銀行が発行するデジタル通貨(CBDC)の可能性を独自に調査していくことが分かった。新たに同銀総裁に就任したChristine Lagard氏が公聴会で明かした。

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