難局続くビットコイン(BTC)、アクティブアドレス停滞を懸念する声も|仮想通貨市況
- ビットコイン(BTC)市況
- 日米株式市場が11月〜12月にかけて年初来高値更新を見せる中、冷え込んだビットコイン(BTC)など仮想通貨市場ではアクティブアドレスが停滞傾向に。6月中旬に100万件をピークに減少、昨年末とほぼ同水準に。
仮想通貨市況
米国株式市場(ダウ平均株価:S&P500)は、年間20%以上のドローダウンなしに過去最長(10年以上)ブルトレンドにある。
国内では日経平均株価が12月以降に年初来高値を更新。新興企業向け株式市場である東証JASDAQ平均も続伸、連日で年初来高値を更新するなど好調だ。年末にかけて約20社の新規上場(IPO)を控えている点も関心を集めている。
投資家の意欲高まる伝統金融市場と裏腹に、冷え込んだ仮想通貨市場へ資金が回って来にくい状況は否めない。
アクティブアドレス数の停滞を懸念
仮想通貨・ブロックチェーン分析を行うLongHashは5日、BTCの歴史においてビットコインネットワークは順調に拡大する一方、アクティブアドレス数の停滞を懸念している。
仮想通貨投資会社BKCMの創業者ブライアン・ケリー氏は、ディセンディングトライアングルを形成しつつ11000ドル〜9000ドルを推移していた今年8月末、弱気の見立てとしてアクティブなアドレス数減少に焦点を当てた。
ビットコイン(BTC)が底値付近で低迷していた2018年12月〜2019年1月は、アドレス数が増加したと主張。買いのシグナルとして重視している。
分析会社CoinMetricsのデータによれば、2019年6月14日には、2017年末に記録した過去最高の129万件に迫る104万件を記録しているが、7月末にかけて急落していた。市場の先高観の高まりや後退を見抜く上で、ひとつの指標となり得る。
なお、ブロックチェーンのデータ分析機関Glassnodeの共同設立者であるRafael Schultze-Kraft氏によると、仮想通貨ビットコイン(BTC)が急騰した4日22時頃から約1時間で、11年に及ぶビットコイン史上、時間当たりの取引高は過去最高を記録している。
ビットコイン(BTC)市況
仮想通貨ビットコイン(BTC)は前日比1.80%高の80万円に。
7000〜7800ドルの乱高下の末に持ち直した格好だが、反発時の急落頻度も高く、依然として6500ドルの底割れが意識されやすい難局にある。
その一方、MACDが転換しつつあるなか、4日につけた500ドル幅の上髭陰線に食らいつくようにして日足陽線をつけたことで一筋縄ではいかなくなった。7800ドルの上値抵抗線を抜けることが出来れば、8000〜8500ドルも視野に入るため、短期的な風向きは変わり得るだろう。
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