仮想通貨取引所バイナンスが日本円を取り扱う可能性も、法定通貨の提携企業がJPYとCADに対応

仮想通貨取引所で法定通貨の利用拡大か

仮想通貨取引所に法定通貨の利用手段を提供する企業Simplexは、新たに日本円(JPY)とカナダドル(CAD)のサポートを開始した。

Simplexは、バイナンスやHuobi、OKExを初めとする主要取引所にも技術を提供する、イスラエルを拠点にした決済企業だ。

9日にThe Blockが独占で入手した情報によると、SimplexがJPYとCADのサポートを開始することによって、同社の技術を利用する取引所も両法定通貨を取り扱えるようになる。それによって、取引所のユーザーは、JPYとCADに対応するクレジットカードで仮想通貨を購入することもできるようになるという。

Simplexが法定通貨のサポートを開始したからといって、パートナーの取引所もその法定通貨を取り扱うようになるとは限らない。CEOのLehavi氏は「全ての取引所が全法定通貨を取り扱うわけではない。しかし、法定通貨のサポートを追加することに対する需要は高い」と説明。具体的な名前は明かさなかったが、大手取引所が数週間以内に新たな法定通貨のサービスを開始するだろうとコメントした。

Simplexは以前から、米ドル(USD)、ユーロ(EUR)、英ポンド(GBP)の3種類の法定通貨を取り扱っている。「JPYとCADは追加の始まりに過ぎず、これからさらに多くの法定通貨をサポートしていく」と語り、JPYとCADの追加の理由については「日本とカナダは仮想通貨の取引が多く、世界的に見てクレジットカードの利用の多い地域でトップ10に入る」と説明した。

Simplexは現在、120超のグローバル企業と提携している。上述した取引所以外で協業している仮想通貨企業は、Poloniex、KuCoin、Xapo、Ledger、Abraだ。

発表ではJPYとCADへの対応を追加する取引所は明かされていないが、バイナンスは先日、取引サービスに世界中の全法定通貨に対応する計画を公表した。日本円も計画に含まれることから、Simplexの動きはその準備として見られる。

参考:TheBlock

CoinPostの注目記事

仮想通貨取引所最大手のバイナンスは、取引サービスに世界中の全法定通貨に対応する計画を公表した。「今後6〜9ヶ月ほどで実現したい」CEOは話した。
仮想通貨XRPを利用するRippleの送金ソリューションODLが来年Q1(1〜3月)に、日本円ルートに拡大する可能性が浮上。オーストラリア決済企業Flash FXの責任者が明かした。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

コメントしてBTCを貰おう 新着ニュースをチェック

速報

新着記事

人気記事ランキング