仮想通貨ドージコイン巡りBTC市場に攻防戦か、舞台背景にクジラの影
値動き激しいBTCにクジラの影
12月12日にビットコイン価格は激しい値動きを見せたが、その裏でクジラが関与していた可能性が浮上した。SNSの投稿でわかった。
BitfinexのBTC/USDの1分足で、BTCはボラティリティを見せていた。
「Joe007」として知られる大口投資家(クジラ)は5日、ドージコイン(DOGE)の支援者であるSamu氏とSNS上でやり取りを行う中で、賭博に関する約束を決定。
その中身は、「日本時間で2019年12月12日22:00時点でBitfinexのBTCUSDの価格が7100ドルを超えていた場合は、Samu氏がJoe007氏に500万ドージコインを支払う」というもので、逆に7100ドルを下回っていた場合は、Joe007氏がSamu氏に500万ドージコインを支払うという。
結果、Joe007氏がこの賭けに勝ったが、その点についてビットコイントレーダーのHsaka氏は、この動きにクジラが関わっていた可能性を指摘している。「この人は500万ドージコインを勝ち取るために、800ほどのBTCを使って、下落を防いだ」と説明。
約束されたのは5日だったが、12日の約束時に近づき、ビットコインは一時的に2万5000円ほどの値幅をつけていた。
その後、Joe007氏は自分以外のクジラによる価格操作を示唆する発言を行ったが、Samu氏は本人による不正操作を疑ったため、ドージコインを振り込まなかった。
この両者間の闘争はSNSで話題となったが、このギャンブルのために大量の資金を動かす投資家はいないだろうとの意見も多くみられている。また上述の800BTCに及ぶ資金移動が確認されているが、それらはJoe007氏によるものではないとする見解も多くある。
先日ブルームバーグが報じた内容によれば、最近に至り1000~100万BTCを保有する投資家、いわゆるクジラが増加傾向にあるとしている。大量の資金がクジラにより動かされた場合、今回の事例のように市場が急激な変化を迎える可能性もあるため、十分に留意したい。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します