「イーサリアム2.0」 のローンチ日、仮想通貨ETH5周年記念日を提案=開発者
「イーサリアム2.0」 のローンチ日で提案
イーサリアム財団の研究者で「イーサリアム2.0」の開発に携わるJustin Drake氏は15日、ソフトウェア開発プラットフォームGitHub上で、ジェネシスブロックの正式ローンチ日についての議論を開始した。Drake氏は、イーサリアム誕生から5周年となる7月30日が「自然な候補」ではないかと提案している。
その理由を次のように述べている。
再起動やダウンタイムなしに、マルチクライアント(理想的には3クライアント)の公開テストネットを3か月間安定させる必要性が妥当なラインだと思っている。
そのような安定したマルチクライアントテストネットが第1四半期に導入されることを望んでいる。3カ月の安定性保持の前提条件を満たすとすれば、早ければ第2四半期のローンチが視野に入ってくる。
「イーサリアム2.0」(以下ETH2.0と表記)は、その中核となるコンセンサスアルゴリズムの移行(PoWからPoS)やシャーディングの実装により、高いセキュリティとスケーラビリティをもたらすと期待されている。 多くの段階的な実装が必要なETH2.0では、現行のイーサリアムブロックチェーンと並行して開発が進められている。
ETH1.0の進捗では、重要な大型アップデート「イスタンブール」が先日実装。
今後の予定としては、今回の大型アップデート「イスタンブール」の実行ブロックに達する日数が遅延した原因にもなる「ディフィカルティボム」の更なる対応を行う「Muir Glacier:EIP-2387」のハードフォークが来年の年初に控えるほか、当初イスタンブール2と称され手数料の仕組みを変更する「ベルリン:EIP-2070」などが予定されている。
ETH2.0関連では、イーサリアムコア開発者のDanny Ryan氏は先週、3つのテストネット(Sapphire、Lighthouse、Nimbus)がそれぞれうまく稼働していることを称賛し、次の目標として単一のテストネット上で3つのクライアントすべてが動作することを奨励した。
この3つのテストネットのうち、 Sapphireテストネットを開発しているPrysmatic LabはParityと共同で、Shasperという実装方法を利用して、マルチクライアント版Sapphireの試運転を実行する段階に入っているという。 つまり、Drake氏が考える、3か月間の公開テストネットの安定性保持という、正式ローンチの前提条件へ向け、着実に前進していることになる。
2020年は、イーサリアムがパブリックブロックチェーン技術を先導していく年になりそうだ。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します