仮想通貨ビットコイン決済の効率性向上へ ライニング新製品のβ版がローンチ
ライトニングネットワーク開発企業の新製品
ライニングネットワーク開発企業Lightning Labsは新たに、同社初となる有料プロダクト「Lightning Loop」のベータ版のローンチを発表した。
本プロダクトは、ライトニングネットワークでより効率的にビットコイン(BTC)の送受金を行うために活用するものだ。スタートアップ企業やノード運営者から、エンドユーザーまでを対象にしている。カストディサービスを必要とせずに、BTCブロックチェーンとライトニングネットワーク(layer2)の間で資金を移動できるようになる。
具体的には、送金チャンネルに預ける資金を調整することができ、チャンネルの安定性を高めるなどの特徴が挙げられている。
Lightning Labsは2016年の設立以来、ライトニングのソフトウェア開発に特化してきた。モバイルアプリもローンチしている。約2年前にベータ版をローンチしたBTCメインネット向けのプロダクトを、現在30超の企業が利用しているが、Lightning Loopで顧客基盤の拡大を図る。
Lightning Loopはまだ開発段階ではあるが、米決済サービス企業Fold社(ライトニング利用)などの複数企業が関心を示しているという。BTC支持者として有名なTwitter社CEOのJack Dorsey氏も、Lightning Labsに出資している。
今回の発表では、初期投資段階であるシリーズAラウンドにて、1000万ドル(約11億円)の資金調達に成功したことも公表された。この資金は、ライトニングネットワークを使った決済技術の開発や、開発者のエコシステムの拡大に利用するという。「高速化したBTC取引をより多くの人々に提供する」という企業目標達成に向け、今後も取り組んでいくと伝えている。
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