仮想通貨ビットコインの高騰に米国株指数との相関性=skew統計
BTCとS&P500
仮想通貨(暗号資産)ビットコインと米株指数のS&P500との相関性が高まりつつあることが、skewのデータで判明した。
*S&P500は、「S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス」が算出しているアメリカの代表的な株価指数
505もの企業をトラッキングするため、ダウ平均(30企業)よりも重要な参考指標とされる
データによると、2019年3月より相関が見られ始め、過去2週間で-10.9%から-3.5%まで上昇。直近1ヶ月の相関率は、過去1年間の相関率を上回っている。
その反面、デジタルゴールドの性質を持つとされるビットコインと、ゴールド(金)との相関性は若干低下。過去1週間では、31%から21.6%に低下している。
ビットコインと米株指数のS&P500の相関性は未だ負的にとどまるが、その溝はなくなりつつあることから、リスクアセットとして新たな見方も生じることも指摘される。
新型コロナウイルス問題や中東問題といったマクロ要因でネガティブな影響を受けることも少なくない株市場であるが、米政権による景気刺激策やトランプ大統領の口先介入などを背景に、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが算出する米国の代表株価指数である「S&P500」は上昇トレンドの最中にある。
著名アナリストのトム・リー氏は16日、ビットコインがダウ平均よりも先に4万ドルになり得るとコメントした。
世界的なコロナウイルス懸念で足元不安定なダウ平均と異なり、医療やテック系企業の多いS&P500では、企業の収益率が年間最高値を付けることも珍しくない。
フィンテックであるビットコインが果たして今後もS&P500と同様の推移をたどるのか、市場指標の一つとして着目したい。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します