ビットコインとXRP、「SNS投稿数と価格の相関性」に変化 仮想通貨バブル期との比較

ツイート数と仮想通貨市場に相関関係はあるか

ソーシャルメディアへの投稿から得られるビッグデータを用いた市場心理分析には、数々の企業が取り組み、投資家への情報サービスも提供されているが、個人投資家が気軽に利用できる指標として、ツイッターへの投稿数(ツイート数)が参考になるようだ。

米コインテレグラフが、ビットコイン(2017年〜2020年2月)とXRP(2018年〜2020年2月)に関するツイート数と市場の動きを分析したところ、一定の相関関係があることがわかった。

ツイート数と価格との相関は?

ビットコイン(BTC)

仮想通貨が急騰した2017年の価格とツイート数の相関は86%、弱気相場となった2018年では74%と、高い相関関係を示していたが、価格が回復し始めた2019年では12%と低い相関とユーザーの関心度と比例していない状況があるという。

ツイート数とビットコインの利益に関しては、2019年に限ってはツイート数が1%増加すると、同日の利益が0.036%の増加につながると分析できたが、そのほかの年に関しては、顕著な相関は見られなかったという。

XRP(リップル)

一方、2018年のツイート数とXRP価格との相関は35%、2019年は7%であまり相関は見られず、2020年は2月までのデータから62%と相関性が高まった。 注目すべきは、2018年以降、1日の平均ツイート数が5000台だったものが、XRPが12%以上急騰した今年1月6日には、6919ツイートを記録したことだろう。 その後、2月の平均ツイート数は6429で、例年よりも高い水準を保っている。

利益面から見た相関関係分析では、今年1月と2月半ばでは、ツイート数1%の増加につき、同日に0.059%の利益増と、相関が強くなったものの、2019年では0.032%、2018年では相関は見られないなど、ビットコインとは異なる動きが確認された。

ツイート数と取引高との相関

一方、ツイート数と取引高には、ビットコイン、XRP共に強い相関関係が見られるようだ。

ビットコイン

2018年と2019年では、ツイート数が1%増加した場合、同日のビットコイン取引高は1%弱増加するという正の相関性を示した。一方、価格が急騰した2017年の増加の割合は2.6%と、共に強い相関を示していたという。

さらに、ツイート翌日の取引高では、ツイート数1%の増加に対し翌日の取引高は、2017年で2.5%、2018年で0.64%、2019年には0.72%の増加が見られ、翌日の取引高との相関も観測できる。

XRP

XRPに関するツイート数と取引量との相関関係も、2020年に入り強まっている。

今年1ヶ月半では、1日のツイート数が1%増加すると、同日のXRPの取引高は1.215%増加した。2018年は0.926%、2019年では0.916%だった。

ツイート数と翌日の取引高においても、今年は強い相関関係が見られ、1日のツイートの数が1%増える毎に翌日の取引高は0.972%増加。 2018年は0.741%、2019年は0.871%となっていた。

以上はツイート数による分析だが、ツイッターのビッグデータを利用したビットコイン投資に関する指標は、今年、ブロックチェーン調査会社Brave New Coinが、「ツイッターセンチメント」として「意見」「技術」「広告」などのカテゴリーに分類し、公表を開始している。

出典:米コインテレグラフ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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