ビットコイン半減期まで2ヶ月:中国仮想通貨マイナー再び優位に 超高性能のマイニングマシンが完売
BitmainのS19
最大手マイニングマシンメーカーのBitmainは23日、最新版ビットコインマイナーの「Antminer S19」が販売開始当日に完売したことを伝えた。半減期に向けて、中国の仮想通貨マイナーが再び台頭する可能性がある。
S19とは2月リリースを予告した最新のモデルで、シリーズとして二種類ある。S19ではハッシュレートが90〜95TH/sで、電力効率は34.5+/-%5J/TH。Proでは110TH/sと105TH/sとして、電力効率は29.5+/-%5J/THとなる。
S19の再入荷に関して、5月11日〜20日間と予定される。再入荷に該当するモデルのハッシュレートは各々5THほど減少するという。
価格は2180ドルと2920ドルと設定。最初の販売は中国国内に限定したが、グローバルに向けた販売も行う予定だ。
注目すべきは、再入荷予定日とビットコインの半減期予定日のタイミング。半減期の予定日は、5月17日前後であるため、一部のマイナーは半減期前にS19を運用することができない。半減期の駆け込み需要に対応できない点のほか、中国マイナーにで遅れる可能性を嘆く声もあるという。
一方、26日にはビットコインの採掘難易度が大幅にマイナスに調整する予定。S19を確保できた中国マイナーは半減期までの期間、より効率的に採掘で優位に立つ可能性も指摘されている。
仮想通貨取引所gate.ioが公開した半減期とマイナーの動向、重要価格帯を調査した最新レポートによると、リリース予定のS19は半減期後もS19で8375ドル。S19プロで7234ドルと他のマシンと比較してプロフィットの確保(性能)で優位点を持っている。
半減期まででは、3000ドル台の水準で推移するなど、初回に導入できたマイナーの優位性がいかに高いかは、一目瞭然だ。また、「shutdown Price」の算出に利用された、電力コストが0.5RMBと、中国大手マイナーが確保する電力水準と比較して高いことを踏まえると、より多くの利益を中国側が得られる計算となる。
詳しくは記事下部の記事から閲覧が可能だ。(ビットコイン、3日後に過去最大規模の難易度マイナス調整 半減期後の予想ケースでも注目)
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します