金に裏付けられた仮想通貨に需要急拡大 新型コロナ・現物金の不足受け

金に裏付けられた仮想通貨の需要が急増

ゴールド(金)に裏付けられた仮想通貨(暗号資産)「テザーゴールド(XAU₮)」と「PAX Gold(PAXG)」の需要が急増している。

新型コロナウイルスの感染拡大によってサプライチェーンが停滞し、ゴールドの現物が不足。安全資産と目するゴールドへの購入意欲は増しているというが、大規模なゴールド精製所で、コロナウイルスの感染を止めるために、一時的閉鎖を強いられている状況もあるようだ。

この状況は、より容易に投資しやすい仮想通貨版の「金」に需要急増に影響している。指数投資ではなく、現物に裏付けられている点が移動しやすい金との「交換券」としての注目度に繋がっているとの指摘がある。

一方で、裏付け資産の問題や、その裏付け資産を確保しづらい状況の中での発行に疑問視する声も上がっている。

関連現物ゴールド、世界的に供給不足へ

XAU₮は25日、時価総額がおよそ4232万ドル(約46億円)から5144万ドル(約56億円)まで急拡大している。

出典:CoinGecko

XAU₮の時価総額は今月に入り、2500万ドル(約27億円)に達したばかり、急ピッチに時価総額が増加している状況だ。

発行企業テザー社のCTOは、XAU₮は資産の多様化とヘッジ戦略に最適だと説明。「現物の金にペッグするため、政治が不安定な場合など有事の際に、資産を保護する役割も持っている。近いうちに時価総額は1億ドルに達成するだろう」と語っている。

またPAXGについても、米NY州のビットライセンスを持つ発行企業Paxosの担当者が、23日に購入が約2倍に増加したと説明した。21日には、現在の経済危機を理由に、欧州の仮想通貨取引所SMART VALORがPAXGを採用。取引所で上場したことが分かっている。

CoinPostの注目記事

ゴールド(金)に裏付けられた仮想通貨「PAX Gold(PAXG)」が、欧州の仮想通貨取引所SMART VALORに上場した。この時期に上場を決めた背景には、コロナウイルスの感染拡大がある。
仮想通貨取引所Bitfinexはテザー社が発表したテザーゴールド(XAUt)を新規上場

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

コメントしてBTCを貰おう 新着ニュースをチェック

速報

新着記事

人気記事ランキング