英マイニング上場企業、仮想通貨採掘の業績が記録的高水準に

Argo Blockchainが3月の業績を発表

ロンドン証券取引所(LSE)に上場している仮想通貨(暗号資産)マイニング企業Argo Blockchainは6日、3月の業績を発表した。

月間のビットコイン(BTC)のマイニング量は333.8BTCで、2月の337.5BTCからは減少したものの、今年Q1(1月から3月)の合計は918BTCに上り、この量は同社にとって記録的な高水準だという。2019年Q4(10月から12月)と比較すると、2倍超の増加だ。

マイニング業界は、大手寡占化の向きが強かったが、ここにきて欧米の上場企業がマイニング業界への参入を続けている。マイニング市場への投資を強めた企業業績にも、プラスの業績変化があったことは注目に値する動向だ。

3月の為替相場と仮想通貨の価格に基づいたマイニング事業の月間利益は、およそ180万ポンド(約2億4000万円)だった。こちらも仮想通貨市場暴落前である2月の250万ポンド(約3億3000万円)からは減少しているが、マイニング事業のコストは利益の42%だったと説明。同社にとって、マイニングは最も効率性の高い事業だと述べている。

北米でマイニング事業を行っているが、新型コロナウイルスの影響は受けていないという。従業員は遠隔で勤務し、マイニング施設も通常通り稼働している現状を伝えた。

機器については、BitmainのAntminer S17+を1000台注文しており、4月末までには稼働させると説明。これによって、ハッシュレートはおよそ730PH(ペタハッシュ)まで増加し、現在よりも約10%増加するという。

仮想通貨市場の低迷等で状況は厳しいが、Argo BlockchainのCEOは、利益を維持していることに自信を示す。「これは当社のインフラと知識が高いレベルにあることを表している」と述べている。

参考資料 : Argo Blockchain

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3月の仮想通貨市場暴落の影響を受け、マイニング機器が値下がりしている。販売間もない機器でも、22%値下がりしている状況だ。
仮想通貨取引所バイナンスが、独自のマイニングプールをローンチすることが分かった。ローンチ予定時期や現在までの動きも明らかになっている。

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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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