ビットコイン コア 0.16.0:SegWit完全対応
- 開発者らによってBitcoin Coreバージョン0.16.0は公式にリリース
- ウォレットソフトウェアの様々なコードベースが改善されました。最大の変更点はSegWit完全対応です。他にもRBF機能追加や、階級的決定性など様々な微調整が施されています
Bitcoin Core 0.16.0、SegWit完全対応
CCNが報じたように、0.16.0最大の変更点はSegregated Witness (SegWit)の完全対応でしょう。
SegWitとは、去年8月ビットコインネットワークで作動したスケールソリューションです。
ユーザーはBitcoin Core0.15.1のリリースの際にSegWitが対応すると期待し、よって開発者らはSegWit2xハードフォークに由来する危険に注力していましたが、ハードフォークは予定していた昨年12月のリリースに間に合いませんでした。
しかし遂に、バージョン0.16.0はユーザーフレンドリーなbech32フォーマットを活用しSegWit自動決済に対応した『SegWitネイティブアドレス』を取り入れました。
つまり、ユーザーはSegWitを完全に活用することができるようなります。これにより取引サイズを低減させ、最終的に手数料を低下させるのです。
より多くのユーザー(また大手ビットコイン取引所やウォレットサービスが導入すれば)がSegWit取引を送信することにより、ネットワークの取引キャパは増え、さらに手数料低下に繋がります。
SegWit以外の注目すべきアップグレード
事実、リリースはSegWit対応を見出しとして発表されましたが、それ以外にも注目すべき要素はあります。
はじめに、遅延するだろうと思われる取引を追加料を払って新しい取引に変更することができるreplace-by-fee (RBF)機能がデフォルトで利用可能になります。
次に、新しく開発されたBitcoin Coreウォレットは階級的決定性(hierarchical deterministic)になります。
つまりBIP32プロトコルに沿って機能し、ペアレントキーからチャイルドキーを生成することが可能になります。
さらに、口語体の『ビット』がより技術的に特定されたμBTC単位に追加されたことによって、ユーザーはGUIに僅かな変化を体験することができます。
最後に、ビットコインコアの『remote procedure call』に数々の微調整が施されていますが、一般の利用者には大きな影響はないでしょう。
一部のコードベース変更により、バージョン0.16.0以降のウォレットは旧バージョンウォレットに対応しないので、ユーザーはこれを認知する必要があります。
Bitcoin Core 0.16.0 Goes Live: Here’s What Changes in this Major Update
FEB 26, 2018 Josiah Wilmoth
参考記事はこちらから
CoinPostの考察
以前から噂されていましたBitcoin Core 0.16.0が完全対応されました、この実装により、SegWitを完全に活用されは最終的に手数料を低下させることができ、ビットコインの手数料問題が改善されることが見込まれます。
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