仮想通貨詐欺 一日平均約900万ドル(9億4500万円)が消失
- 2018年が始まってまだ2ヶ月程、仮想通貨詐欺によって既に13.6億ドル(約1440億円)もの大金が盗まれる
- これらはすべて、フィッシング、詐欺、盗難、ハッキングなどによるもので、40万ドル(約420万円)以上の盗難は、2018年1月から2月の期間に22件発生しました。
- Coincheck、Bitconnect、Bitgrailの三大事件を除いたとしても、5億420万ドル(約570億円)という相当な被害額
- 仮にこの傾向が2018年いっぱい続くとすれば、ハッカーや詐欺師たちは32億5千万ドル(約3,450億円)を稼ぎアフリカ大陸の小さな国のGDPに匹敵する程の被害額が生まれるでしょう。
この一文を読んでいる間に、850ドル(約9万円)が仮想通貨詐欺にあっていることになります。
この記事を読み終えるころには、被害額は1万7000ドル(約180万円)になっていることでしょう。
これらはすべて、フィッシング、詐欺、盗難、ハッキングなどによるものです。40万ドル(約420万円)以上の盗難は、2018年1月から2月の期間に22件発生しました。
1日の平均被害額は910万ドル(約9億7千万円)にも及びます。
ただし、この数字は同じく2018年に発生したCoincheck、Bitconnect、Bitgrail事件の被害額の異常値を含んでいません。
仮にこれらを含めた場合、同期間の1日の平均被害額は2300万ドル(約24億円)にも上ります。
1分毎に新たな詐欺が発生
2018年が始まってまだ2ヶ月程しか経っていないにもかかわらず、仮想通貨詐欺によって既に13.6億ドル(約1440億円)もの大金が盗まれています。
Coincheck、Bitconnect、Bitgrailの三大事件を除いたとしても、5億420万ドル(約570億円)という相当な被害額になります。
仮にこの傾向が2018年いっぱい続くとすれば、ハッカーや詐欺師たちは32億5千万ドル(約3,450億円)を稼ぐことになるでしょう。
これは、アフリカ大陸の小さな国のGDPに匹敵します。
仮想通貨詐欺の割合
- 詐欺:30%
- ハッキング:22%
- イグジットスキャム:17%
- フィッシング:13%
- 窃盗:17%
被害額を削減するには?
少し派生すると、仮想通貨において最も優れていることの一つに、その透明性ということがあります。
これはブロックチェーンのみならず、エコシステム全体に適用するひとつの原則です。
News.Bitcoin.comをはじめ、その他多くの報道機関は、仮想通貨の前向きな発展を進んで報道する一方で、その否定的な側面の情報も何のとがめもなく開示します。
仮想通貨については良いことも、悪いことも、醜いことも、全て報道されるのです。
第一にそれが妥当であり、第二にこういった情報は読者自身を似たような詐欺から守るのに役立つからです。
仮想通貨詐欺の被害額が1日400万ドル(約4億2000万円)まで減少し、続いて100万ドル(約1億500万円)、やがてはなくなることが理想ですが、現実的にそれは不可能です。
望めたとしても、せいぜい被害総額の縮小くらいでしょう。賢くなくても仮想通貨の取引はできますが、取引をすれば、ほぼ確実に頭が切れるようになるでしょう。
平均的な仮想通貨保有者は、サイバー的かつ身体的両面の安全を脅かす脅威により敏感であり、全てのことにもっと疑問を持っています。
保有するビットコインはある日売ってしまうかもしれませんが、自身の2FA(二段階認証)はずっと残ります。
これこそ、仮想通貨世界のサイバー攻撃に対する下地ができてきているということです。
2018年最大の詐欺事件を読み解く
News.bitcoin.comは2018年1月から2月にかけて報告された主要な仮想通貨詐欺のすべてを報道しました。
2017年に発生し2018年に発覚した事件も含まれますが、数字の超過を防ぐため、内輪の被害額を掲載しています。
例えば、Bitconnectは詐欺が2017年に発生したため含まれますが、被害額は、現実的にあり得ないと思われる最大可能被害額の15億ドルではなく2億5000万ドル(約262億5000万)としています。
同じく、Arise ICOの詐欺事件では、報告された被害額の6億ドル(約630億円)より低い額で記録されています。
中には、被害額の特定が不可能な事件もあり、その場合は憶測せず、被害額の欄は空欄としています。Coincheckのようなハッキング事件は規模が大きすぎるため、記録はされていますが、日ごとの平均からは削除されています。
事実を言えば、毎日正確な詐欺被害額を明記することは不可能です。被害報道の最少額を40万ドル(約4200万円)にしているため、毎日TwitterやTelegram上で発生している無数の「マイクロ詐欺」は一つもリストには載りません。
仮想通貨詐欺の概算値を出すのは、それが追跡可能な基準値を設定するからです。
News.bitcoin.comはこういったすべての事件を観察し続け、2018年末にアップデートを発表する予定です。
これにより、一連の詐欺と日平均被害額が時間とともに上昇したのか下降したのかが明らかになるでしょう。
正味の被害額縮小は、仮想通貨市場とユーザーが共通の攻撃対象に対してより賢くなっている、ということを示しているかもしれません。
しかし、ビットコインが2017年後半にしたような暴騰がまた起きれば、詐欺盗難の被害額を押し上げるでしょうし、窃盗犯にとってより好都合な低位置に果実をぶら下げることになるでしょう。
洗練されたあらゆる窃盗の背後にはしばしば、それを防ぐために講じることがができた単純な対策が隠されています。
仮想通貨市場の全経済価値と毎日の取引量に比べれば、ここに挙げた諸事件は大海の一滴でしかありません。
しかし、これらに焦点を当てることで、同じ過ちを繰り返すことを防ぐ初めの一歩になるのです。
$9 Million a Day Is Lost in Cryptocurrency Scams
Mar.3 2018, by Kai Sedgwick
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します