5周年のイーサリアム好調、先物取引高が過去最高に
イーサリアム、先物建玉が急増
時価総額上位の仮想通貨が好調だ。
過去1週間、騰勢を強めていた時価総額上位の仮想通貨は、週間騰落率でビットコイン(BTC)が17%高、イーサリアム(ETH)が22%高、XRPが19%高となった。これら3銘柄は、高値水準を維持するなど堅調だ。
31日の仮想通貨市場は、5周年を迎えたイーサリアムは前日比4%高の3万5千円台まで急伸し、25日の年初来高値を上回った。 前日も好調であったXRPも大きく反落せず25円台で推移している。
イーサリアムは、①公式ツイッターで31日2時30分に5周年を祝うツイート、②DeFiとステーブルコイン分野の台頭、③ETH先物の建玉大幅増加などが材料視された。
また、イーサリアムを含める市場最大規模の仮想通貨関連詐欺PlusTokenの首謀者全員が逮捕されたことも、懸念緩和を後押しした。
中国の公安部が、仮想通貨ビットコインのポンジスキーム「PlusToken」で、主謀者全27名と重要メンバー82人を逮捕した。PlusTokenは、被害額が推定で約3140億円に上る仮想通貨史上最大規模のポンジスキームだ。
イーサリアム先物、出来高過去最高に
イーサリアム先物の建玉推移は、出来高、OI(取組高)共に増加。24時間推移では、Huobi、OKEx、Binanceと中華系取引所が出来高を牽引する。
全期間の先物取引高の推移では、45億ドル(約4900億円)を記録した2月の水準を超え、過去最高値を記録している。
また、取引所の累計OI(取組高)は、11億ドルを超えた。内訳は1位OKExの3.27億ドル、2位Huobiの2.69億ドル、3位BitMEX2.37億ドル、4位Binanceの1.41億ドル、5位FTXの1.28億ドルとなった。
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します