イーサリアム財団:約250万ドル(約2.7億円)の開発助成金の受賞者発表
- イーサリアムプロジェクトに寄与する開発助成金
- イーサリアムソフトウェアの進歩や維持のため、優れた成果を上げているプロジェクトに対して提供される開発助成金の受賞者が発表されました。助成金は、dappsと呼ばれる分散アプリケーションやスマートコントラクトなどの研究・開発に充てられ、イーサリアムコミュニティをさらに進展させることに貢献します。
イーサリアム財団の支援
イーサリアム財団(非営利団体)は、ブロックチェーン上で有用なdappsとスマートコントラクトをサポートすることを目指しており、イーサリアムソフトウェアの進歩や維持で優れた成果を上げているプロジェクトに対して提供される、「開発助成金」の受賞者を発表しました。
2018年3月8日(水)に行われた発表では、
- スケーラビリティの開発
- セキュリティの開発
- 開発試験
- ユーザーインターフェイスの研究
- ブロックチェーン関連のデバイス開発
など、計13のプロジェクトで、250万ドル(約2.7億円)以上の助成金を受領しました。
この開発助成金は、dappsと呼ばれる分散アプリケーションやスマートコントラクトなどの開発に充てられ、イーサリアムのコミュニティをさらに進展させることに貢献します。
イーサリアム財団は、さまざまな領域から選出された受賞者に対して、次のように述べました。
「開発助成金により、現コミュニティにおける環境システムの不足(サポートが必要な部分)に対して、高い効果が出ることを望んでいる。」
「別の言い方をすると、我々は”コモンズの悲劇”を招かぬよう働く、チームや個人をサポートするために存在している。」
財団は、1月に行われた最初の発表から、開発助成金プログラムの対象範囲を変更、サポート範囲を広げることを公言しています。
これまでは、以前より告知されていた”イーサリアムのネットワークでのスケーリングに関する開発業務”を対象としていました。
スケーラビリティ、有用性、セキュリティの拡充へ
財団は、今回のサポートを広げた変更点について、次のように説明しています。
「我々は、”スケーラビリティ、有用性、セキュリティ”の面で、優れた成果を上げているプロジェクトへのサポートを広げることに決めました。」
「これらのプロジェクトでは、ICOやトークンセールが行われておらず、よりシンプルに有用な製品や開発経験を構築することに重点を置いています。」
開発助成金は、メインネットワークと厳密に関連するものではありません。
財団は、”有用なサイドプロジェクト”を提案したコミュニティメンバーのため、助成金の一部が「hackternships」として提供されることを強調しています。
最大級の助成金を受けることになったいくつかのプロジェクトは、「スケーラビリティの研究・開発」に取り組むものです。
L4 Researchは、州のチャネル調査において150万ドルを受領、Prysmatic Labsは、シャーディング(複数のノードに渡るデータの分散配置の仕組み )の業務で10万ドルを受領しています。
イーサリアム財団の使命は、
- グローバリーにアクセスしやすく、無料でより信頼できるインターネット環境を共に構築すること
- 次世代の分散型アプリケーションをプロデュースする開発者を支援する媒体となること
- Ethereumプラットフォームとベースレイヤーにおける研究・開発
- 分散型プロトコルの開発に関する、教育などにおける促進とサポート
にあります。
2018年には、Kraken Japanの設立に貢献し、マネージング・ディレクターとして活躍してきた日本人の「宮口礼子」氏が、イーサリアム財団のエグゼクティブディレクターに就任しており、今後の活躍が期待されています。
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Mar 8, 2018 by Nikhilesh De
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