DeFiのTotal Value Lockedは85億ドルまで急回復、PlanBがストック・フローモデル更新でBTC上昇に言及
仮想通貨とBTC(ビットコイン)
海外のアナリストCrypto Michaël(@CryptoMichNL)は、週足のBTC/USDチャートを示した上、1BTC=400ドル〜800ドルを推移していた2016年のBTC(ビットコイン)市場との類似点を指摘。
2016年の相場では、緩やかな上昇トレンドの過程で大きな調整を挟みつつ、長い調整機関を経て下値を切り上げていき、上方ブレイクしてきた。 1つ目のサイクルで161日間、2つ目のサイクルで182日間を要している。
Pentoshi(@Pentosh1)は、アルトコインのターンが一旦終了し、再びBTC(ビットコイン)ドミナンスが高まると予想した。BTCのドミナンス上昇は、アルト市場からの資金流出を意味する。
ビットコインの相場推移を「ストック・フロー比率(S2F)」モデルで分析するアナリストPlanB (@100trillionUSD) は、S2Fバージョン1をアップデート。 先行するホワイトラインを見据えた上で、BTC価格がそろそろ「次のステージへと上がる」とした。
半減期を終えたばかりの6月1日には、強気のサインを示すレッドシグナルの点灯に言及した。 BTC価格は当時、9500ドル(100万円)付近を推移していた。
ストック・フロー比率(S2F)は、「S2F=市場に存在する量(ストック)/年間生産量(フロー)」で計算され、貴金属(金や銀)などの希少性と価値を測るモデルとして利用されるものだ。
ビットコイン市場のS2F分析を提唱するPlanBは、09年12月から19年2月の相場データをもとにプロットしたところ、一定の規則性を発見。S2Fと時価総額の両方について対数をとり、線形回帰を行うことで、S2Fと時価総額の間に統計的に有意な結果を確認した。
20年5月に「半減期」を迎えたビットコイン(BTC)は、ストックに対するフローが急減しており、これによって中・長期的に価格が上昇するという理屈だ。S2Fモデルを用いた算出では、半減期後のBTC理論価格は、1BTCあたり55,000ドル(約570万円)を突破するという強気予想に結び付いている。
アルト市場の動き
23日に控えるDeFiプロジェクト「Flamingo(フラミンゴ)」への資金流入に伴い、NEOが前週比11%上昇した。アルト市場は、引き続きDeFi(分散型金融)及び、仮想通貨を預け入れることで高い金利を提供するイールド・ファーミング(Yield Farming)需要が後押ししている。
イールド・ファーミングとは、需給バランスによって常に変化する「利率」に応じて流動性の提供先を変え、最も大きなリターンを得る取り組みのこと。流動性マイニングは、流動性提供の対価として利息の他にガバナンストークン(ガバナンスへの参加権を表現するトークン)が付与されることを指す。
Flamingo Finance(FLM)は、Neo(NEO)上に構築されているDeFiプロジェクトで、相互運用可能なフルスタックのDefiプロトコルだ。PeckShieldは現在、フラミンゴのスマートコントラクトのセキュリティ監査を実施しており、トロンのJustSwapやバイナンスのBurgerSwapを含む、他の流動性スワッププロトコルと競合するとみられる。
相場に冷や水を浴びせた寿司スワップ騒動などを契機に、一部セクター崩壊とともに急落していた「Total Value Locked(TVL)」も続々とローンチされる玉石混合の相場継続を見るや急反発。
1週間足らずで95億ドルから60億ドルまで激減したが、15日時点で85.6億ドルまで回復した。
DeFiの時価総額は、各DeFi関連トークンの発行量に価格を乗じたものの合計となり、TVLはDeFiスマートコントラクトにロックアップされている仮想通貨の量を示したものであることから、引き続きDeFiセクター需要が旺盛であることが伺える。
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