企業が100億円超のビットコインを購入──新たに資産運用会社、米国で事例続く
Stone Ridgeも参入
資産運用会社Stone Ridge Holdings Groupが、1億ドル(100億円)相当の価値を超える暗号資産(仮想通貨)ビットコインを購入したことがわかった。米時間13日に発表した。
発表によると、購入したビットコインは10,000BTCを超える規模で、購入はクライアントの資産運用を目的としたものではなく、自社の準備資産としてBTCを追加する判断のもとで行われた。BTCの保管は、子会社のデジタルアセットマネージャーNYDIGがカストディを担当するとしている。
Stone Ridgeのビットコイン購入は、Square社の4,709BTC購入やMicroStrategy社の38,250BTC購入に続く動きだ。米国企業のBTC購入事例が相次いでいる。
購入の理由は
同社はビットコイン購入の理由について、「中央銀行のマネー印刷による不利益をヘッジするため」、「自社の準備資産戦略の一環だ」と説明した。
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購入理由については、これまでの企業もコロナ禍の金融政策と通貨価値の変動へのヘッジ手段を挙げる例が多い。
例に、ツイッター創設者のJack Dorsey氏が経営する米スクエア(Square)が公開したホワイトペーパーでは、主に米ドルで構成されている自社のバランスシートを拡充し、BTCに投資をするタイミングは今しかないと考えていると説明。
暗号資産(仮想通貨)が急速に発展していること、またマクロ経済と通貨体制に対して前例のない不透明感が漂う現状を考慮したことが主な理由としている。その上で、BTCはグローバル経済を発展させる可能性を持っているとの見解を示している。
事例
現在、ビットコインを保有する企業は複数存在する。その状況を追跡するサイト「bitcointreasuries.org」が提供するデータ(下図)によると、SquareやMicroStrategy以外、Galaxy Digitalやグレースケールビットコイントラストのような仮想通貨投資企業、Riot BlockchainやHUT 8 MINING CORPなどのビットコインマイニング企業も含まれている。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します