中央銀行は仮想通貨のボラティリティーを監視・米国財政への脅威ではない
- 連邦準備制度理事会:中央銀行は仮想通貨の「極度なボラティリティー」を監視
- 連邦準備制度理事会長官Lael Brainard氏によると、中央銀行は仮想通貨価格の「極度なボラティリティー」を監視しているが、現在仮想通貨が米国の財政の安定に対して脅威ではないと考えているようです。
- Skype元最高執行責任者も仮想通貨の成功に言及
- ビットコインウォレットプロバイダBlockchainの顧問でもあるJackson氏は決済方法および価値の保存としての価値が否定しがたいため、ビットコインの価格が100万ドルまで上昇する可能性があると言いました。
連邦準備制度理事会長官Lael Brainard氏によると、中央銀行は仮想通貨価格(特にビットコイン)の「極度なボラティリティー」を監視しているが、現在仮想通貨が米国の財政の安定性に対して脅威ではないと考えているようです。
Brainard氏は4月3日にニューヨークにあるレナード・N・スターン・スクールで演説を行った際に投資者に対し仮想通貨のような「非常に投機的な」投資対象に気をつけるよう注意しました。
Brainard氏によると、
「連邦準備制度理事会が監視している分野の一つは仮想通貨の極度なボラティリティーです。例えばビットコインの価格は2017年に1000%上昇し、最近数ヶ月で急激に落ちました。これらの市場は重大な投資者および利用者保護に関する問題を起こす可能性があり、一部ではマネーロンダリングに対しても問題があります。」
Brainard氏は続けて、「他の投機市場同様、個人投資者はこれらの投資の思わぬ危険と損失をしっかり理解するべきです。しかし現在仮想通貨が財政の安定に対して脅威であるかはまだ定かではありません。」と述べました。
それとは別にBrainard氏は、金融部門および従来の投資対象(有価証券など)に関連するリスクは2008年の金融恐慌以来制定されてきた歴史的基準において「適度」であることを述べました。
連邦準備制度理事会議長Powell氏:「ビットコインに対して異議はない」
仮想通貨に対するLael Brainard氏の姿勢は彼女のボスである連邦準備制度理事会議長Jerome Powell氏の考えを大きく反映させています。
Powell氏は2017年11月に「私はビットコインに対して否定的ではありません」と言いました。「仮想通貨についてマネーロンダリングなどのリスクを見ることはありますが、新たな通貨に対して反対または支持することはありません。」
最近4週間のうちにビットコインの価格は4500ドル(約48.3万円)以上下がり、2009年に実装されて以来最悪の第1四半期成績となりました。
ビットコインの価格は3月5日に11400ドル(約122.4万円)を漂い、そこから現在の6882ドル(約74万円)まで暴落しました。
不規則な価格変動が一部の投資者を不安にさせた中、仮想通貨エバンジェリストは強気な姿勢を崩していない模様ようです。
彼らは最近の市場の暴落が韓国のような大きな市場での規制調査による影響にすぎず、一時的であると考えています。
Skype元最高執行責任者:BTCは100万ドルまで高騰する可能性がある
スカイプ元最高執行責任者Michael Jackson氏がIndependentに対し以下のように言及しました。
「規定者による偏見がなくなり始め、消費者に対するリスク排除に力を入れているようです。そのため、ビットコインがその夢を実現しない理由はないと思います。そして成功した暁には最近の価格暴落はささいな出来事として思い返されるでしょう。」
ビットコインウォレットプロバイダBlockchainの顧問であるJackson氏は決済方法および価値の保存としての価値が否定しがたいため、ビットコインの価格が100万ドルまで上昇する可能性があると言いました。
Jackson氏は12月17日にNewsweekに対し、
「その中核は国際決済方法および投機によって変わることのない価値の保存です。ビットコインの上限は現在の価格よりもまだまだ高い値になるでしょう。他のメジャーなマネーサプライの価値の1%にでも到達したら、現在の100倍の価値にもなる可能性があります。」
と述べています。
Federal Reserve Governor: We’re Monitoring ‘Extreme Volatility’ of Cryptocurrencies
April 4, 2018 by Samantha Chang
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します