CMEイーサリアム先物、初日から出来高34億円と活況
CMEイーサリアム先物
CME(米シカゴ・マーカンタイル取引所)が米時間7日に開始したイーサリアム(ETH)先物取引は、8日まで24時間の出来高で388の先物契約を記録されたことがわかった。
上記は、同社Tim McCourtマネージングディレクターがTheBlockに明かした内容だ。イーサリアムの先物取引は1契約が50ETHに当たるため、388の先物契約では19,400ETHに及ぶ。米ドル建てだと、約34億円(3,300万ドル)になる。
CMEのイーサリアム先物は米時間7日(日曜日)6:00PMに開始した。開始した際の取引価格は1669.75ドルで、執筆時1,782ドルで取引されている。
また、CMEの窓に関わる詳細は以下の通りだ。
CMEイーサリアム先物と窓価格
米ドル建ての差金決済取引では、1時間内の主要ビットコイン取引所Bitstamp、Coinbase、Gemini、itBit、Krakenの取引データを集計、GMT午後4時に算出したBRR基準で運用する。CME独自の参照レートに基づいて取引が提供されるため、現物市場とは異なる独自の値動きをする事はない。
CMEの取引停止時間(ビットコインと同じ):米国中央時間の日曜日から金曜日午後6時から翌午後5時(日本時間午前8:00~翌午前7:00)。CT午後5:00(日本時間で午前7:00)から60分間は取引休止時間。※夏時間は1時間異なる
休場となる時間の影響で、24時間365日動くイーサリアム市場がその間に急騰・急落した場合、CMEのチャート上にギャップが生じる。
イーサリアム先物の背景
CMEがイーサリアムの先物を発表したのは、昨年12月中旬だった。イーサリアムはビットコインと同様で現時点SEC(証券取引委員会)およびCFTC(商品先物取引委員会)に商品(コモディティ)としてみなされているため、機関投資家が広く投資できるものと見られている。
ビットコイン先物を2017年12月にローンチした以来、業界では長い間CMEのイーサリアム先物の発表タイミングを推測されていた。そして、2017年と同様、強気相場の中でローンチすることになった。
初日では、34億ドルほどの出来高で、バイナンスやFTXなどと比べ規模はまだ小さいが、McCourt氏はTheBlockに対して、最初の出来高としては申し分がないとして、今後はビットコインとイーサリアム以外の商品を提供することも需要などによってはあり得ると言及した。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します