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米CME、イーサリアム先物取引を開始──投資家がチェックしたい窓情報も

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イーサリアム先物、取引開始

CME(米シカゴ・マーカンタイル取引所)で8日、イーサリアム(ETH)先物取引が開始した。

CMEで仮想通貨関連の先物取引が開始されるのは、ビットコイン(BTC)に続く2銘柄目。ビットコイン先物は建玉は10億ドルを超えるほど市場規模を拡大するなど取引需要が高まっており、機関投資家がイーサリアムに新たなエクスポージャーをヘッジする機会が増える点に注目が集まっている。

新たに取引を開始したイーサリアム先物の価格は取引開始価格は1669.75ドル。注目したい今後のCMEの窓に関わる詳細は以下の通りだ。

CMEイーサリアム先物と窓価格

米ドル建ての差金決済取引では、1時間内の主要ビットコイン取引所Bitstamp、Coinbase、Gemini、itBit、Krakenの取引データを集計、GMT午後4時に算出したBRR基準で運用する。CME独自の参照レートに基づいて取引が提供されるため、現物市場とは異なる独自の値動きをする事はない。

CMEの取引停止時間(ビットコインと同じ):米国中央時間の日曜日から金曜日午後6時から翌午後5時(日本時間午前8:00~翌午前7:00)。CT午後5:00(日本時間で午前7:00)から60分間は取引休止時間。※夏時間は1時間異なる

休場となる時間の影響で、24時間365日動くイーサリアム市場がその間に急騰・急落した場合、CMEのチャート上にギャップが生じる。

今後の注意点は、イーサリアムの先物取り扱いが開始された直後にはビットコインの先物取引が開始された直後と同様、現物価格が急落し得る可能性がある点だ。これは、米国市場で機関投資家がショートポジションを持ちやすくなる点に対して市場が警戒するポイントや、先物取引開始に向けて上昇した市場の利益確定売りなどが要因として指摘されている。(JPモルガンは独自の調査ノートでも指摘された)

ビットコインとイーサリアムの投資ファンドや(投資)商品などへの資金流入の現状は、仮想通貨投資企業CoinSharesの調査によると、1月におけるイーサリアム関連で約60億円。1位のビットコインは仮想通貨相場全体への資金流入の9割以上を占める2100億円を記録している。2020年度における資金流入はイーサリアムが976億円、ビットコインが4.7兆円だった。

イーサリアム需要

最高値を更新したイーサリアム取引は、直近1年のDeFi(分散型金融)需要の拡大や、イーサリアム2.0のステーキングの開始等で、受給面が大幅に変化した点が背景にある。

DeFi市場におけるETH運用益に伴うイーサリアムの買い上げ需要や、2.0を含めたステーキングに伴うロックアップなどで、マーケットに流れる供給量にも変化が生じた。

米国の大手暗号資産(仮想通貨)投資企業グレースケール社は4日に公開したイーサリアム(ETH)の価値に関するレポートでは、主に3つの異なる視点(お金、消耗できるコモディティー、また利回りが発生するアセット)からイーサリアムの価値が上昇していると説明している。(詳細記事は以下のリンクより閲覧可能)

グレースケール・レポート「3つの観点からイーサリアムの価値を考察」
米暗号資産(仮想通貨)投資大手グレースケール社は4日、イーサリアム(ETH)に関するレポートを公開。3つの異なる観点(お金として、消耗できるコモディティーとして、また利回りが発生するアセットとして)からイーサリアムの価値を考察した。
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