バーチャルの土地が約1億6000万円で落札される|イーサリアム基盤のNFT資産で過去最高額
仮想の土地が888ETHで落札
現実には存在しないとあるゲーム上の仮想の土地が、約1億6000万円で落札される事例が発生した。
イーサリアムを基盤とした育成ゲーム「Axie Infinity」にて、デジタルアセット化した高価な土地が計888.25ETHで落札された。日本円換算で1.6億円に相当する。
NFT(非代替性トークン)としては過去最高額と見られる。これまでNFTの高額な落札事例としては、F1を題材にしたゲーム「F1 Delta Time」での限定マシンが23万ドルの高額落札や、デジタルカードゲームGods Unchainedの最高レアのハイペリオン(Hyperion)が、6万2000ドルで落札されたことなどが話題となったが、それらを大きく上回る額となっている。
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ゲーム内で最も希少な土地に
Axie Infinityはイーサリアムの高額な手数料などに対処するため、独自サイドチェーン「Ronin」を開発し、メインネットをローンチさせた。
今回売却された土地はゲーム内に220区画ほどしかないため、最も希少な土地の一部になるという。
ゲーム内の土地では、今後予定されるアップデートでユーザーが探索・冒険やキャラクターの育成・繁殖などを行うことができる。
1500万ドル(約1億6500万円)ほどで9つの土地を購入したのはFlying Falconというツイッターユーザーで、購入した意図を明かしている。
私たちは、明確に記述された取り消し不能の財産権を持つ独自のシステムを備えたデジタル国家の台頭という歴史的な瞬間を目撃している。Axie landは、娯楽としての価値、社会的価値、経済的価値を備えている。
今後、他人に貸し出すことで収益を得たり、様々なイベントが開催される可能性があるという。
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