グレースケール親企業、最大270億円分のビットコイン投資信託を購入する計画を発表
大手DCG、ビットコイン投信を購入へ
米暗号資産(仮想通貨)投資企業グレースケールの親企業DCGが、グレースケール社の提供するビットコイン(BTC)投資信託に投資する計画を発表した。最大270億円の資金を投じられることになる。
発表によれば、DCGはグレースケール社のビットコイン投資信託(GBTC)の新規発行に参加するのでなく、OTC市場でGBTCを直接購入する形を取る。あくまで投資の予定であり、GBTC購入のタイミングや投資額は現段階では未定の模様だ。また、購入にあたって、財務資産にある現金やGBTCの価格などの状況を考慮した上で実行することが示された。
DCG(デジタルカレンシーグループ)はブロックチェーンや仮想通貨に特化した業界大手のVC企業。資産総額は約3.7兆円に及ぶ。傘下企業にはグレースケール社や仮想通貨メディアのコインデスクなどが含まれており、さまざまな仮想通貨関連プロジェクトをポートフォリオに組み入れている。
グレースケールがGBTCの私募を一時停止
またDCGの投資計画のほか、グレースケールがGBTCの私募(新規受付)を一時的に停止したことがわかった。DCG傘下のCoindeskが報じた。
GBTCの私募は、GBTCシェアを発行するために適格投資家から資金を調達しビットコインを買い入れる仕組みであるため、私募の一時的停止はビットコイン流入の一時的な停止を意味する。これまでも、度々その停止を実施していた経緯がある。
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停止の理由は説明されていないが、GBTCの価格が2月末から「マイナス乖離」に転じたため、既存のGBTC需給などが背景にあると考えられるだろう。実際、GBTCへの新規流入では過去30日にわたって、累計6,258BTCが新たに加わったが、昨年の11月や12月の規模に比べては大幅に縮小していた。
イスラエル大手年金基金も投資
さらに、イスラエルの大手年金基金Altshuler Shahamが昨年、100億円に相当する金額をGBTCに投資していたことが地元メディアに報じられた。
Altshuler Shahamは約5.4兆円の資産を運用する大手企業で、2020年末にビットコインが21,000ドル台で取引されている時にGBTCに投資したという。
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