米仮想通貨取引所コインベース:ウィキリークスの取引アカウントを凍結
- CoinbaseがWikiLeaks Shopのアカウントを停止
- アメリカの大手仮想通貨取引所「Coinbase」は、国際的非営利団体「WikiLeaks」の商品販売部門であるWikiLeaks Shopの取引アカウントを規約違反として凍結しました。WikiLeaks側は、「アカウント停止の理由について十分な説明を受けていない」と不満を表明、論争に発展しています。
- WikiLeaksは運営費をビットコイン寄付に依存している
- 過去にWikiLeaksが銀行システムやVISA、PayPalなどからブロックされた時、代替決済手段として注目されたのがビットコインでした。Coinbaseによる今回のアカウント停止は、過去の利用禁止措置に重複するところがあります。WikiLeaksはその運営費を寄付に依存しており、ビットコイン決済をブロックされることはWikiLeaksにとって致命的です。
CoinbaseがWikiLeaks商品販売部門のアカウントを停止
米国の大手仮想通貨取引所「Coinbase」は、匿名により政府、企業、宗教などに関する機密情報を公開するウェブサイトを抱える非営利組織「WikiLeaks」の商品販売部門「WikiLeaks Shop」の取引アカウントの凍結措置を講じました。
WikiLeaksは、Twitter上でCoinbaseから送られてきたというメールを掲載しています。
メールには、「WikiLeaks Shop」がCoinbaseの利用規約に違反したため、今後Coinbaseのサービスが利用できない旨が記されています。
WikiLeaksは、「この騒動は突然のことで、Coinbase側からなんの説明も受けてない」と発言。不満を露わにしています。
以下はWikiLeaks Shopのツイートです。
さらにWikiLeaksは、「Coinbase」を仮想通貨界のメンバーとして相応しいくないと言及、Coinbaseに対する”グローバルな封鎖”を呼びかけています。
米国の政治ブログサイト「Gateway Pundit」は、WikiLeaks Shopが、2018年3月から仮想通貨支払いを受け取ることをブロックされていると報じています。
また、ほぼ同時期にAssange氏が、ウェブサイトにアクセスできなくなりました。
WikiLeaksのスタッフは、再三に渡ってCoinbase側に説明を求めていますが、Coinbaseの決定に関して十分な説明を得られていないとしています。
WikiLeaks運営費はビットコイン寄付に依存
過去にWikiLeaksが従来の銀行システムから閉め出された時、代替の決済手段として注目されたのがビットコイン(BTC)でした。
Gateway Punditによると、WikiLeaks Shopのスタッフは今回の騒動について次のように語っています。
数年前にペイパルとマスターカードからブロックされた時同様、Coinbaseにビットコイン決済をブロックされることは、WikiLeaksにとって致命的だ。
米国財務省の財務犯罪執行ネットワークに登録されているCoinbaseは、WikiLeaksアカウントは「利用規約に違反、禁止項目に抵触していた。」と見解を述べています。
2006年に設立された「WikiLeaks」は、引き続き検閲済みのデータを公開できるようサイトを稼働させるための運営費を寄付に頼っています。
WikiLeaksへのビットコインの寄付は、引き続き同社のウェブサイトから実行可能で、イーサリアム、ライトコイン、ジーキャッシュ、モネロを寄付することも可能です。
WikiLeaks Shopのアカウント閉鎖というCoinbaseの決定は、仮想通貨取引アプリ「Robinhood Crypto」が最近コロラド州で開設した取引プラットフォームを使って、米国への拡大を推進している最中に発生しており、問題が収束するまで今後も波乱を巻き起こす可能性があります。
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Apr 21, 2018 by Gerelyn Terzo
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