- 同社はなりすまし詐欺による犯行と声明を発表
- 偽ウェブサイトを利用した詐欺で被害額は約1,200万円に上る
なりすまし詐欺による犯行と声明
インドの大手暗号資産(仮想通貨)取引所CoinDCXの共同創業者であるスミット・グプタ氏とニーラジ・カンデルワル氏は、地元の警察に逮捕された。一方で、CoinDCXは、犯行はなりすましによるものだとの声明を発表している。
二人の逮捕は、42歳の保険コンサルタントが告発したことによるものだ。この原告は、2025年8月から2026年2月にかけてCoinDCXに関連する高利回りやフランチャイズ権を約束されたが、それは虚偽のものであり、約716万ルピー(約1,200万円)を騙し取られたと主張している。
報道によると、グプタ氏らは、先週末に治安判事裁判所に出廷させられ、23日まで警察の拘留下に置かれることになった。
しかし、CoinDCXの関係筋は、この詐欺はCoinDCXとは一切関係のないドメイン「coindcx.pro」を使用した偽ウェブサイトを通じて行われたものだったと指摘している。また、原告は事前にCoinDCXに連絡を取っておらず、突然の告発に驚いている状況だとも続けた。
CoinDCXの公式Xアカウントも21日、犯行はCoinDCX創業者を装ったなりすまし犯によるものであるとの声明を出しており、次のように述べている。
企業ブランドへのなりすましや関連するサイバー詐欺は、インドのデジタル金融エコシステムにおいてますます深刻な問題となっており、当社はこうした行為を強く非難する。
当社は今後も、こうした不正行為への対応について、当局を全面的に支援することに尽力していく。
2024年4月1日から2026年1月5日までの間に、同取引所を装った偽ウェブサイトを1,212件以上報告しているとも続けた。
CoinDCXは、インド工科大学の卒業生であるグプタ氏とカンデルワル氏によって2018年に設立された。2,000万人以上のユーザーが登録しており、年間取引高は1,650億ドル(約26兆円)に達している。
昨年10月には、米大手仮想通貨取引所コインベースがCoinDCXへ出資。CoinDCXの企業価値は約3,700億円と評価されていた。
昨年7月には約66億円相当のハッキング被害にも遭遇。CoinDCXは損失を自社資金で補填し、顧客資産への影響はなかったと発表した。
この件では、ハッカーは偽の求人広告を使ってソフトウェアエンジニアを騙し、会社のノートパソコンにマルウェアをインストールさせていた。
関連:コインベース、インド大手の仮想通貨取引所CoinDCXへ投資 評価額3700億円相当
オンライン金融詐欺が各国で跋扈
インドでは、オンライン金融詐欺の規模が拡大している。国家サイバー犯罪報告ポータル(NCRP)によると、2025年に240万件以上の苦情が寄せられ、報告された詐欺被害額は224億9,500万ルピー(約385億円)に達している。
こうした中、グジャラート国立法科大学は、インドにおける明確な仮想通貨関連法の欠如が、詐欺師の悪用できる抜け穴を生み出し続けていると指摘し、投資家保護措置の必要性を訴えた。
インドだけではなく各国で、仮想通貨関連の投資詐欺は増加している。
米国のシークレットサービスは16日、カナダおよび英国の当局と連携して、仮想通貨ユーザーを標的としたフィッシング詐欺を阻止するための多国籍作戦を開始すると発表した。
関連:米シークレットサービスら、仮想通貨ユーザーを狙う詐欺で多国籍作戦
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