ビットコインの採掘難易度が過去最高に、最新機器の投入が影響か

最新機器の供給進む

2日、仮想通貨ビットコインの採掘難易度(ディフィカルティー)調整が実施され、過去最高を更新した。

難易度調整は2週間に1度行われるもので、大手マイナー(採掘業者)の競争環境が激化するほど上昇しやすくなることから、最新のマイニング機器の供給が進んでいることが背景にあると見られる。

4月2日の2:00(UTC)に、ビットコインの難易度は23.14となり、前回の調整(3月20日)からプラス5.82%で調整を終えた。これは今年に入ってから、1月10日のプラス10.79%に次ぐ2番目のプラス幅の調整となっている。

ビットコインの採掘難易度は2週間ごとに調整され、ブロックの生成時間を同程度に保つ仕組みになっている。

ハッシュレートも増加へ

マイニングにおける一秒あたりの計算能力を示すハッシュレートも上昇しており、7日間平均で27日には合計ハッシュレートが過去最高となる166.72EH/sを記録している。

これは今年2月以降、難易度調整時点におけるハッシュレートが概ね155EH/s前後で収まっていたことを考えると、大きく増加しているといえる。

マイニング機器の供給の世界的な遅れにより、ビットコインの価格高騰に対して、マイニングの採掘難易度の上昇は比較的緩やかであることが指摘されていた。

今回の難易度の上昇は、昨年予約販売された機器がマイナーの元へ供給されたことによって引き起こされているとの見方が可能だ。

マイニング機器大手Antminerの最新機器の一つ、S19jは90TH/sの性能を誇るが、3月4日には第二弾の販売がすぐに完売したことをブログで報告、公式サイトによると、現時点で注文した場合、出荷されるのは今年の10月になるという。

仮想通貨に関するポッドキャストを運営するPanama Crypto氏は27日、ハッシュレートの上昇についてツイッター上で大規模なマイニング施設が稼働した可能性についても触れている。

関連:ビットコイン採掘速度が過去最高を更新、個別銘柄ではバイナンスIEOの影響でBNB上昇

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