ビットコイン採掘レートで異常値、背景は?
ハッシュレートが急落
16日に入り、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)のハッシュレート(採掘速度)が中華系プールを中心に軒並み急落していることがBTC.comで確認された。
執筆時点(16日13時)では、F2Poolが-13.5%、AntPoolが-29%、Poolinが-33.8%、Binance Poolが-21.2%、Huobi.poolが-24.5%と過去24時間で大きく採掘速度が下落した。
ハッシュレートはビットコイン・ネットワーク上でブロックを採掘するマイナーの採掘速度で、今回の影響を受け、ビットコインのブロック処理に影響がでている。
ハッシュレートは、ビットコインの高騰に伴うマイニングビジネスの拡大で、4月10日に過去最高値を更新したばかり。ブロック生成難度に値するディフィカルティも高値で調整されている。
中国の停電が影響か
問題は、一時的なものか、中国政府に関連するマイニング検閲など中長期に影響するものかの判断だ。ビットコイン価格にも影響する可能性があるため、正確な情報を把握したい。
CoinPost編集部が調査した情報では、主な要因は、中国北西部で発生している大規模な停電が影響している可能性がある。
複数のオンラインソースによると、北西部にある新疆省では当局が電力に関する検査を行っているほか、一部では鉱山で爆発の事故が発生したことが電力提供に影響が及んでいると指摘されている。
追記
中国の新華社によると、直近2週間では、新疆や貴州、山西などの地域ではガス事故や洪水災害が起きており、直近では新疆と山西で炭鉱事故で複数人が犠牲となった事例がある。
中国のビットコイン取引所AEXの創設者は中国の大手SNS「Weibo」で、新疆内で稼働するマイニングファームは当局の電力検査を受けほとんど運用を停止していると指摘し、1週間以内復帰できる見込みを示した。
仮想通貨に関する直接的な影響と見られる要因は見つかっていないが、続報があればCoinPostで報じる予定だ。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します