仮想通貨取引所Bybit、イーサリアムの先物契約とマイニングサービスを開始

Bybit、イーサリアム関連サービスを拡充

暗号資産(仮想通貨)取引所のBybitは20日、イーサリアム(ETH)の先物契約を開始したと発表した。同時に、事前に発表していたイーサリアムのクラウドマイニングサービスの提供も始めたことがわかった。

先物契約は、「将来の予め定められた期日に原資産を現時点で取り決めた価格で売買する」ことができる。先物契約に対し、満期日が設定されていない無期限契約は、すでにBybitで提供している。

5月20日午後7時より、ETHUSD0625(6月25日が満期日)の取扱いを開始し、その後24日にはETHUSD0924(9月24日が満期日)の提供を予定している。

Bybitが提供するイーサリアムの先物契約は、ビットコインの先物契約と同様に資金調達料が無いことが大きな特徴だ。ユーザーはポジションを持っていても、定期的な手数料の支払いを気にすることなく取引することが可能になるという。

アルトコインへの需要に対応

イーサリアム関連のサービス拡充に際して、Bybit共同創業者兼CEOのベン・ジョウは「ビットコインの価格上昇が停滞する一方で、多くの投資家やトレーダーは他の暗号資産への投資意欲を高めている」と語った。

また、以下のように続ける。

個人や機関投資家からの需要によって、新たなアルトコインのシーズンが到来しようとしており、その中でBybitがイーサリアム先物契約の取扱いを開始出来ることを嬉しく思う。

Bybitが提供するイーサリアムの先物契約とクラウドマイニングは、これまでのETHUSD及びETHUSDT無期限先物に加えて、ポジションのヘッジ手段または新たな収益機会を提供する。

合わせて提供されるBybitのクラウドマイニングは、MaaS(Mining-as-a-Service)として提供され、ユーザーが簡単に少額からマイニングに参入できるサービスとしている。

仮想通貨のマイニングは機器の購入や設備の確保における初期費用が高く参入障壁がある。クラウドマイニングは少額からマイニングに参入できる代替手段として提供されている。

イーサリアム(ETH)は、手数料に関する改善案「EIP-1559」を今後実装する予定であり、高騰するネットワーク手数料(ガス代)の鎮静化が見込まれている。

また、コンセンサスアルゴリズムを現在のPoWからPoSへの移行も予定されている。Bybitのマイニングサービスも、詳細についてはまだ発表されていないが、今後移行に対応していくものと考えられる。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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