イーロン・マスク氏『仮想通貨キャンディ会社を作る』バフェット氏の投資概念は時代遅れと反論
- バフェット氏との間接的な論争
- Tesla社のCEOを務めるイーロン・マスク氏は、5月2日に行われた収支報告にて、ウォーレン・バフェット氏が提唱している概念が時代遅れであると語り、バフェット氏も自身の会社であるBerkshire Hathaway社の年次総会にて、反論しました。
- マスク氏のツイート
- バフェット氏は、Berkshire Hathaway社の年次総会にて、自社保有会社のSee’s Candiesの話を持ち出したことから、マスク氏も仮想通貨キャンディに関連する会社を設立するとツイートし、話題になっています。彼は、ツイートの中で、その会社設立を非常に真剣に考えていると述べていますが、その実現は未だ定かではありません。
バフェット氏との論争
イーロン・マスク氏は、自身のツイッターで、仮想通貨キャンディの会社設立を示唆し、大きな話題を呼んでいます。この話題の発端は、ウォーレン・バフェット氏との間接的な論争にあります。
電気自動車を開発するTesla社のCEOを務めるイーロン・マスク氏は、5月2日に行われた収支報告にて、ウォーレン・バフェット氏(以下、バフェット氏)が提唱している「経済的な堀(競争における優位性)」という概念が時代遅れであると主張しました。
「経済的な堀」とは、バフェット氏が投資判断を行う際に大切にしている概念で、商品・サービス・会社自体の競合優位性のことを指し、この競合優位性によって付加価値を付け、他社との差別化を測ることが可能になります。
しかし、マスク氏は、収支報告にて、以下のように言及しました。
もし、ある企業において、他社の参入を防ぐのが”堀”だけであるとすれば、その企業は長期に渡って存続していくのは困難でしょう。そして、イノベーションの速度が急激に速くなっていることからも、イノベーション自体が競合性の決定要因と言えるでしょう。
これに対し、バフェット氏は5月5日に行われたBerkshire Hathaway社の年次総会にて、”経済的な堀”という概念が未だ有効であると返答し、その良い例が、同社の所有するSee’s Candiesであると主張しました。
マスク氏のツイート
この間接的な論争の後に、マスク氏は、以下のような内容の一連のツイートを投稿しました。
「私は、キャンディ会社を作ります。恐らく素晴らしいものになるでしょう。」
「私は、とても、とても真剣です。」
仮想通貨とキャンディを組み合わせた会社の設立を示唆したこのツイートは、この記事の執筆時点(5月7日)で、約4万リツイートと、22万以上のいいねが記録されています。
さらに、1万件以上のコメントが寄せられたことから、以下のように、ツイートを続けました。
「議論の余地を残すとして、あなたはキャンディに何を望みますか?🍭」
「Cryptocandy(仮想通貨キャンディ)です。
「そして、私は、堀を作り、キャンディで埋め尽くすのです。バフェット氏も投資せざるを得ないでしょう!Berkshire Hathaway社の弱点です。」
仮想通貨キャンディという仮想通貨の話題が出たことから、仮想通貨業界でも非常に注目されています。
コメント欄では、どのように採用を行うのか、そのトークンはどこできるのかなど、実現後の質問が早くも挙がって来ています。
マスク氏は、Forbesの世界長者ランキングにて53位となっており、世界で最も影響力のある人々では、21位に選出されました。
そして、マスク氏は、ユーモアに溢れる性格で知られていることからも、仮想通貨キャンディ関連の実質的な会社設立は定かではありませんが、もし、これが実現すれば、テスラ社で電気自動車を普及させたように、仮想通貨もより多くの人々に普及させることができるのではないかと期待されています。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します