WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

懐疑派ウォーレン議員、トランプ政権批判で仮想通貨市場規制強化案を提案 ガーリングハウスCEOの証言にも注目

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場の明確化を目指して

米上院銀行・住宅・都市問題委員会の民主党幹部メンバーであるエリザベス・ウォーレン議員は、9日に開催された同委員会の公聴会で、暗号資産(仮想通貨)市場の構造に関する法案の枠組みとして、五つの原則を発表した。

仮想通貨懐疑派で知られるウォーレン議員は、共和党議員らは「仮想通貨ロビーの望みを叶える業界への新たな援助」を実現するかのような「緩い規制づくり」を目指していると指摘。特にトランプ大統領とその一族が、仮想通貨関連事業を通して多大な資産を築いていることに言及し、「大統領ほど弱い仮想通貨規制を望んでいるものはいない」と批判した。

そして、金融システムを悪化させるのではなく、強化する仮想通貨関連法が必要だとして、以下の五つの指針を提案した。

  1. 証券法の維持:

    仮想通貨に関する新しいルールが、約100年にわたり米国資本市場の基盤となってきた証券法を弱体化させないこと。
  2. 投資家保護の確保:

    仮想通貨投資家も、他の金融資産の投資家と同等の詐欺や不正に対する保護を受けるべき。
  3. 金融システムの安定性を維持:

    仮想通貨市場の混乱が従来の金融システムの安定性を脅かさない規制づくり。仮想通貨関連企業の十分な自己資本や流動性、リスク管理対策を強化
  4. マネーロンダリングや制裁回避を防止:

    AMLプログラムの導入を義務付け、制裁措置の抜け穴を塞ぐ
  5. 大統領・公務員による仮想通貨の発行・後援・利益享受の防止

    「大統領による仮想通貨汚職のスーパーハイウェイを閉鎖する」

ウォーレン議員は、下院で来週採決予定のデジタル資産市場明確化法案であるCLARITY法案(デジタル資産市場明確化法案)に言及し、この法案は「非仮想通貨企業が証券取引委員会(SEC)の規制を回避するために、資産をトークン化することを可能にするものだ」と批判した。

下院法案では、メタやテスラのような上場企業は、単に自社の株式をブロックチェーン上に公開すると決定を下すだけで、SECの規制をすべて逃れることができるのだ。

関連:「証券はトークン化しても証券」米SECのパース委員、市場参加者に注意促す

公聴会の目的と証言者

この公聴会は、仮想通貨市場の構造に関する包括的な立法の必要性を議論するために開催され、業界からは、ブロックチェーン協会CEOのサマー・マーシンガー氏、チェイナリシスCEOのジョナサン・レビン氏、リップル社CEOのブラッド・ガーリングハウス氏が証言者として参加。元商品先物取引委員会(CFTC)委員長のティモシー・マッサド氏も、規制の枠組みについて、専門的見解を提供した。

ガーリングハウス氏は、「過去10年間、仮想通貨を取り巻く法的および規制上の不確実性が、米国における意義ある進歩を阻んできた」と証言。「リップル社では、明確なルールの欠如がいかにして善良な行為者を標的にするために利用されるかを目の当たりにしてきた」と述べた。

関連:リップル、米国銀行ライセンス申請 サークルに続く動き

対照的な共和党案

上院銀行委員会のティム・スコット委員長(共和党)とシンシア・ルミス上院議員、トム・ティリス上院議員、ビル・ハガティ上院議員は6月24日に、仮想通貨の市場構造に関する包括的な法案のため、6つの原則を発表した。

共和党案は、仮想通貨の法的分類を明確化し、規制当局間の管轄をより明確に割り当てるものだ。また、仮想通貨の自己管理権の明示的な保護や「責任あるイノベーション」を促進する規制要件など、今回、ウォーレン氏が発表した原則とは対照的な内容となっている。

スコット議員は、同委員会の共和党議員らが提示したのは、「商品とは何か、証券とは何かという明確な定義の必要性とデジタル資産がいかにしてイノベーションを促進しつつ投資家を保護する形で取引・保管されるのかを認識する原則」であったと述べた。

そして、「米国にはこれ以上の障害は必要ない。必要なのは実際に機能するルールだ」と強調した。

仮想通貨法案の成立は

トランプ政権は、複数の仮想通貨法案の近日中の成立を目指している。米下院指導部は3日、7月14日の週(14~20日)を「仮想通貨週間」に指定し、GENIUS法、CLARITY法、反CBDC監視国家法の3つの主要法案を審議すると発表した。

ステーブルコイン規制であるGENIUS法案については下院での審議に移っており、トランプ大統領による署名も視野に入ってきている状況だ。

一方、デジタル資産市場明確化法案(CLARITY法)については、スコット議員は上院が法案を完成させる期限について9月末を想定していると明らかにした。

関連:米下院、7月14日の週を「仮想通貨週間」と指定 3つの主要法案を審議

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/01 日曜日
09:25
週刊仮想通貨ニュース(10/30)|バイナンス流出・BTC価格予測・リップルの発表のまとめ
今週は、リップルによる年間プロダクト収益のランレート発表、グーグルのセキュリティツール限定公開、ビットワイズによる仮想通貨ビットコインの価格予測、バイナンスの不正流出に関する記事が関心を集めた。
10/31 土曜日
14:02
仮想通貨犯罪追跡大手チェイナリシス、不正アクセス被害に
仮想通貨分析大手チェイナリシスが30日、顧客のユーザーIDや氏名などへの不正アクセスを公表した。10月には日本の佐川急便や米国のオラクル・ヘルスを含む数百件の個人情報漏えいも確認されている。
13:45
米クラリティー法案が再び焦点に、バイナンス被害で資産凍結の法的保護めぐり論争広がる
仮想通貨取引所バイナンスで約63億ドル(1兆円超)の被害が出たハッキングを受け、ルミス上院議員は、クラリティー法案が成立していれば不審な取引を凍結できたと主張した。これに反論も出ており、業界団体は取引所の連邦監督を議会に求めている。
13:10
テザー社、USDT準備金の超過分が1兆円超えに回復 6月末から約2倍に
ステーブルコインUSDTを提供するテザー社は、7~9月期の準備金保証報告書を公表した。9月末の超過準備金は79.5億ドルで6月末から約2倍になっている。
11:02
ハイパーリキッドの収益源多角化、USDC準備金利回りなどの割合増加=レポート
グレースケールによると、ハイパーリキッドのコア取引手数料は9割超から約6割に低下し、HIP3や準備金利回りなど様々な部門からの収益が前年から倍増している。
10:20
東証上場イオレ、保有151.21ビットコインを全量売却へ AIデータセンター投資に充当
東証上場のイオレは30日、ビットコイン151.21BTCの全量売却を決議した。売却見込額は18億3,100万円、売却損は約2億5,400万円の見込みで、代金はAIデータセンター事業関連投資に先行して充てる。
09:20
北朝鮮ハッカー、バイナンス1兆円窃盗の大半をわずか約20分で実行 秘密鍵に頼らず署名悪用
バイナンスで1兆円相当の資産が流出し、大半が約20分に集中したことが判明。分析会社は秘密鍵の盗難・漏洩ではなく署名の仕組みへの侵害と指摘し、EIP-7702が悪用された手口を踏まえ、承認ルールの独立判定などの対策を挙げた。
07:32
米CFTC委員長、バイナンス被害めぐり仮想通貨取引所が選べる伝統金融並みの保護を提案
米商品先物取引委員会(CFTC)のセリグ委員長は30日、バイナンスで29日に起きたハッキングを受け、仮想通貨取引所が任意で連邦登録できる選択肢を設ける考えを示した。米国のデリバティブ市場と同じサイバー対策などが適用される。
07:05
米仮想通貨関連株が全面安、1兆円規模のハッキングも市場全体への脅威は限定的とアナリストが見解
30日の米国株式市場ではバイナンスの1兆円不正流出事件を受けて、コインベースが10.62%、サークルが9.3%下落した。ウォール街の3社は市場全体の脅威になる根拠は乏しいとみている。
06:20
トランプ大統領、バイナンス1兆円被害めぐり北朝鮮関与の可能性を調査中
トランプ大統領は30日、仮想通貨取引所バイナンスのハッキングに北朝鮮のハッカー集団が関与したか調べていると話した。チェイナリシスは1兆円近くのハッキングは北朝鮮によるものだと強く確信している。
06:05
バイナンス、ハッキング被害の補償に約1兆円を確保
バイナンスは31日、ハッキング被害の補償に自社資金63億4000万ドル超を確保したと明らかにした。被害額の約80%分は流出と同じトークンで保有しており、残りも買い付けを進めている。
10/30 金曜日
21:25
SBI VCトレードとビットバンク、バイナンスの暗号資産流出で顧客資産に影響なし
SBIホールディングスが30日、バイナンスの暗号資産不正流出事案について、子会社各社のバイナンスに対するエクスポージャーは現時点で限定的で、連結業績への影響はないと発表した。SBI VCトレードとビットバンクの顧客資産への影響もない。
19:10
バイナンス、ハッキング調査で複数の侵入箇所が判明
バイナンスは30日夕方、仮想通貨の流出事件で他の侵害箇所が見つかったと公表した。出金サービスは45時間後の再開に向けて予定通りに進んでいるという。
17:29
レジャーに続きトレザーでも不正部品の報告 東南アジア販売店経由
ハードウェアウォレット大手トレザーは30日、東南アジアの販売店クリプトビリスが売ったSafe 5に不正部品が組み込まれていたとの報告を公表。同店で3月以降に購入した利用者に新しいリカバリーフレーズでの資金移動を求めた。レジャーの改ざん事件に続く報告。
16:45
フランス上院、仮想通貨の税務報告枠組み「CARF」合意の法案可決
フランス上院は、仮想通貨の税務情報を各国当局と交換する枠組み「CARF」を承認する法案を可決した。次は国民議会で審議され、成立すれば2027年に交換が始まる見込みだ。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧