Binance CEO Zhao氏はICOと仮想通貨に楽観的な未来を思い描く
- ICO業界には批判も存在する
- 一部の規制機関を除き、SECや各国政府の規制機関は厳格なICO規制を行なっています。さらに、その他の国々も、詐欺が目立つICO業界にどう対応していくかを模索しています。
- Zhao氏はICOの将来に対して楽観的
- ICO業界には未だ改善すべき点もあるものの、投資家、資金調達者両者にとって多くのメリットが存在します。BinanceのCEOを務めるZhao氏は、ICOは今後も必要不可欠であるだろうと楽観的です。
ICOの分野は賛否両論に分かれており、一部の人々が好調なトレンドと見ている一方で、また一部の人々は、その市場が過剰に評価されていると感じています。
そんな中で、BinanceのCEOを務めるChangpeng Zhao氏(以下、Zhao氏)は、この業界が確実に必要不可欠な分野であると確信しています。
ICO業界への批判
スイスやマルタのような特殊な事例を除くと、多くの仮想通貨規制機関はICOを推進していません。
例えば、米国証券取引委員会(SEC)は積極的に不正なICOの取り締まりを行なっています。
また、韓国や中国政府もICOに厳格な規制を設けています。
そして、その他の国々も、この無視できなくなってきている業界にどのように対応していくかを模索しています。
しかし、BinanceのCEOを務めるZhao氏は、ICOは維持されるべきであり、必要不可欠なものであると言及しています。
現状で、規制に関する多くの圧力がかかっていることを考慮すると、Zhao氏の発言は興味深いものであると言えるでしょう。
しかし、この特定の業界の中では詐欺が増えてきており、規制抜きでは疑わしい側面を払拭できないのです。
そして、このような悪質な要素を除去することで、ICOのビジネスモデルに合法性がもたらされることでしょう。
Zhao氏も、一部の側面は遅かれ早かれ変更する必要があることに同意しています。
しかし、そのビジネスモデルは、実行可能であることが前提条件であると述べました。
ICOは、規制機関が資金調達と定義している既存の資金調達法と比べ、より容易であるとZhao氏は言及しました。
既存のベンチャーキャピタル(以下、VC)と比較しても、不必要な問題や争いを回避できることが多いのです。
例え規制が適切に整備されていなくても、一部のプロジェクトでは既存の基準を満たそうと全力を尽くしています。
これは、この業界をより合法的なものにしたいという関心の表れであると言えるでしょう。
Zhao氏の見解は楽観的
ICOが魅力的であるのにはいくつかの理由があります。
まず起業家達は、資金調達における多くの「面倒な」ステップを回避することができます。
ICOは、自国政府の規制が特になければ、世界中の誰もがICOに参加できるのです。
さらに、ホワイトペーパーとその技術の可能性を、実際に投資をするか定かでない少数の人々に話す場合と、世界中の人々に見てもらう場合とでは大きく異なるでしょう。
投資家達は、このようなICOのビジネスモデルからも恩恵を受けています。
一般的な企業の投資はVCを通じて行われますが、多くの消費者達はこの資金調達方法に参加できません。
しかし、ICOでは優れた可能性を持つプロジェクトに資金を投じることが非常に容易になっています。
彼らは投資リスクを全て自身で負う代わりに、その投資額も3000円にするのか、30万円にするのかなどを自身で決めることができ、その投資額の選択肢は無限にあります。
BinanceのCEOは、VCがICOにも資金を投じていることも認知しています。
そして、この数ヶ月の中でVCがICOに進出してきているのは、恐らく最も注目すべき進展であると言っても過言ではないでしょう。
数々の大手VCグループもICOに注目を始めてしばらく経ちますが、この業界に先進的に取り組む人々が、先行者利益を得ることができると言えます。
このICOというビジネスモデルに関する問題や懸念も早急に対処されるべきでしょう。
Binance CEO Envisions a Bright Future For ICO and Crypto Market
May 7, 2018 by JP BUNTINX
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します