JPモルガン共同社長「仮想通貨は本物だが今の形ではない、中央銀行の仮想通貨案が妥当」
- Daniel Pinto氏:仮想通貨に前向きな姿勢
- 仮想通貨の技術は何らかの形で技術が役割を果たし、経済のトークン化は今後到来すると述べています。一方で、「仮想通貨は本物だが、今の形ではない」とも述べています。
仮想通貨やビットコイン、BTC先物について言及
16日、JPモルガンのDaniel Pinto共同社長は、CNBCとのインタビューでピント氏は、彼が思う世界経済の情勢や銀行の経済後退している現状について述べている中、ビットコインについても言及していました。
- ―仮想通貨はPinto氏にとって別の良い機会ですか?あなたの競合企業はもうビットコイン先物を援助していて、さらにデジタル通貨取引に関わっていく準備をしていますよね。
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私たちはその世界を模索しています。
私は、何らかの形でその技術が役割を果たしてことに間違いはありません。
(ビットコインについて)
公表されていないようなビジネス提案やよく分からないものに使われる通貨は、存在していたとしても、規制されるか、人々に信用されなくなるため、長くは続かないでしょう。
私は、多くの中央銀行が模索しているそのコンセプトがもっとも妥当だと思っています。
経済のトークン化は到来するでしょう。
仮想通貨は本物ですが、今の形ではないです。
(ビットコイン先物について)
もし私たちがビットコイン先物をクリアする必要があるなら、それは可能か?イエスです。
私たちはそれを既にやっているか?それはノーです。
仮想通貨は今の形では続かない?
仮想通貨に対しての著名人の反応として多かったのは、「ブロックチェーン技術は肯定的」でありつつも、「仮想通貨に対しては批判的」な立場をとるケースです。
しかし最近では、仮想通貨に対しても肯定的な意見を述べる著名人が増えてきたように思えます。
以前にも、JPモルガン社ブロックチェーンリーダーのUmar Farooq氏は、今後のソリューションとしてブロックチェーン技術や仮想通貨に対して前向きな姿勢を見せています。
また最近では、Twitter CEO Jack Dorsey氏が、仮想通貨は未来の決済手段であると語ったことが話題になりました。
しかし今度は「既存の形の仮想通貨には批判的」な立場をとる意見が増えています。
仮想通貨に対する肯定的意見が増えてきているものの、それは技術やアイディアの話であり、肯定している人々の目指すものは現在の形の仮想通貨ではなく、例えば政府や中央銀行、巨大企業が発行・管理する中央集権型仮想通貨なのかもしれません。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します