英規制当局、仮想通貨ATM運営の違法性を指摘
「仮想通貨ATMは違法」
英金融行動監視機構(FCA)は11日、同国に設置されている暗号資産(仮想通貨)ATMについて、閉鎖を命じたことを発表した。
FCAは声明で、現在イギリスで稼働している仮想通貨ATMの全てが違法運営に該当すると説明。FCAへの登録が完了するまで稼働を停止するよう命令を発した。
現在、イギリスには81台の仮想通貨ATMが設置されている。運営側の企業27社はFCAに登録しているが、ATMに関しては別の運営ライセンスが必須で、FCAはATMの運営が資金洗浄対策等の規制に準拠する必要があるとした。
現時点では、106社の仮想通貨関連事業者がFCAへの登録を申請しているが、FCAはこれまで27社しか認可しておらず、うち56社は申請を却下または取り下げている。
企業登録に関しては、FCAは3月30日を仮登録の期限として設けた。SBI傘下の仮想通貨マーケットメーカーB2C2社などの企業が間に合わないと考え、登録を取り下げたことが明らかになった。
FCAは昨年6月に仮想通貨企業のライセンス登録について、審査体制を強化。当時、認可の取得を断念する企業の数がすでに増加傾向にあることが報じられていた。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します