Coral Cube、 AMM型NFTマーケットプレイスをローンチ
CoralCube AMMのリリース
ソラナ(SOL)基盤のNFTアグリゲーターCoral Cubeは24日、AMM(自動マーケットメイカー)方式のNFTマーケットプレイスをリリースした。
AMM型NFTマーケットプレイスとは、2つの資産(SOL/NFT)間の価格を常に提示するロボットのようなもの。主に以下3種類の使い方が可能だ。
- トレーダーが「購入専用プール」を設置して決済通貨を投入、売り手を待つ。
- クジラが「売却専用プール」を設置してNFTを投入、買い手を待つ。
- クリエイターが「売買両側プール」を設置して、流動性提供で手数料収入を得る。
提示される価格の算定式はプール作成者が設定する。CoralCube AMMではlinear(例 0.1 SOL)、exponential(例、5%)の2種類から選択できる。
例えば、トレーダーは購入専用プールを設置して「0.1 SOL単位のlinear型価格」を設定することで、実質的に以下のような買い注文を設置できる。取引戦略の幅を広げる柔軟性が特徴だ。
- 1つ目のNFTを1 SOLで買う
- 2番目のNFTを0.9 SOLで
- 3番目のNFTを0.8SOLで
- 4番目のNFTを0.7 SOLで
- 5番目のNFTを0.6SOLで買う
AMM型NFT市場の利点
設置されたプールは全て、AMM対応コレクションの「Pool」タブを開くと表示される。プール種類や価格、アイテム数、SOL預金総量(TVL)、手数料実績などを確認できる。売買による原資産の価格変化額は、「Delta」で確認できる。
CoralCube AMMには、13のNFTコレクションがローンチパートナーとして参画。直後に20コレクションが追加されている。
プロジェクトにとってAMMは、自身のNFTコレクションの流動性を高めるだけでなく、保有しているNFTを使ったマーケットメイクから手数料収入を得るツールとなる。
AMMの利点の一つは、全てのトランザクションがスマートコントラクトで実行され、仲介者が存在しない「トラストレス」な状態を実現すること。NFT電子市場大手Magic EdenやOpen Seaでは、保管方法や取引停止措置など運営の中央集権性が度々批判の的となってきた。
なお、Magic Edenは10月にCoral Cubeとの提携を発表しており、CoralCube AMMとの連携も表明している。AMMプールでの全てのリスティング(掲載)とオファー(入札依頼)情報はMagic Edenに集約されるため、MEの大規模なユーザーベースにリーチできる。
Magic Edenはまた、12月に開催するハッカソンで、CoralCube AMMのAPIを使った構築者を対象に賞金を用意したことを発表した。
ソラナでは、CoralCube AMM以外にもHadeswapとElixirというNFTのAMMマーケットプレイスも存在する。
NFTとは
「Non-Fungible Token」の略称、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーン上で管理・取引を行うことで、デジタルコンテンツの作成者、保有者、取引履歴などの情報が保存される。固有のIDが付与されることにより、唯一無二のものであることが証明される。
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