ApeCoin DAO独自のNFT電子市場ローンチ BAYC関連
ApeCoin DAO独自のNFTマーケットプレイス
ApeCoin DAOは24日、Bored Ape Yacht Club(BAYC)関連のNFT(非代替性トークン)を販売する新たな専用マーケットプレイスを立ち上げた。
この新マーケットプレイスは、BAYCシリーズのために特別に構築されたもので、ApeCoinのステーキングや、NFTメタデータの統合などの機能も提供する。
さらに、クリエイターが受け取るロイヤリティ(報酬)を尊重しており、ロイヤリティを徴収しない別のマーケットプレイスから出品されたNFTについては、クリエイターに支払うロイヤリティを加算する仕組みだ。
各取引の販売手数料の半分は、ApeCoin DAOコミュニティに還元される。ApeCoin DAOは、BAYC関連の自律分散型組織だ。APEエコシステム内のガバナンストークンとなるエイプコイン(APE)を発行している。
売り手の手数料は低く設定されており、NFT販売の際には、イーサリアム(ETH)の売上に対して0.5%、エイプコインでの売上に対して0.25%の手数料がかかる。一律で販売額の0.25%がApeCoinDAOに付与されることになり、その資金はマルチシグウォレットで保管される。
自律分散型組織(DAO)とは
自律的に機能する分散型組織を指す。「Decentralized Autonomous Organization」の略。一般的な企業などとは違い、経営者のような中央管理者が存在しない。参加メンバーやアルゴリズムによって運営管理が行われる。
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Snag Solutionsが構築
新マーケットプレイスを構築したのは、NFTのプラットフォーム開発企業Snag Solutionsである。Magic EdenやRaribleなどのNFTマーケットプレイスも、ApeCoin DAOに提案を行っていたが、最終的にSnag Solutionsが開発の権利を獲得していた。
Magic Edenの提案は却下され、Raribleは提案を取り下げた形だ。
関連:Magic Eden、ApeCoin DAO向けの電子市場立ち上げを提案
Snag Solutionsは7月に立ち上げられたスタートアップ企業だ。ゴブリンタウンやCrypto Chicks、Pirates of the Metaverseなどの独自NFTマーケットプレイスも手掛けてきた。
同社を創業したZach Heerwagen氏によると、これまで合計で約10のマーケットプレイスを構築している。
Snag Solutionsは「ホワイトレーベル」と呼ばれる、オーダーメイドのマーケットプレイスを提供していることが特徴だ。従来よりも低い取引手数料を提供し、クリエイターへのロイヤリティを重視。NFTコレクションのデータツールなどにより、偽物のNFTが流通することを防ぐ機能も有している。
Heerwagen氏は、BAYC関連NFTの新マーケットプレイスの今後について、トークンとリンクしたソーシャル機能などを計画しているが、コミュニティからの意見も取り入れていきたいとコメントした。
Heerwagen氏は、ブロックチェーン開発者チームsolidity.ioが、新マーケットプレイスの監査を行い、重大な脆弱性は見つからなかったとも報告している。
ロイヤリティをめぐる議論
現在、NFTの分野では、ロイヤリティを徴収すべきかどうか盛んに議論されているところだ。ロイヤリティはクリエイターやプロジェクト側の大きな収入源だが、ロイヤリティを任意とするプラットフォームが数か月でシェアを伸ばしている背景がある。
最大手のNFTマーケットプレイスOpenSeaは10日、既にプラットフォームに出品されているNFTについてはロイヤリティを徴収し続ける方針だと発表した。
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