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OpenSea、既存NFTのロイヤリティー制度を維持

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「クリエイターへのロイヤリティーを維持」

最大手のNFT(非代替性トークン)マーケットプレイスのOpenSeaは10日、既にプラットフォームに掲載されているNFTコレクションについてはクリエイター手数料(ロイヤリティー)を徴収し続ける方針だと発表した。

クリエイター手数料は、NFTクリエイターやプロジェクト側に支払われるロイヤリティー(著作権使用料)のことだ。OpenSeaは、次のように意見を表明している。

私たちNFT市場の参加者は転換点にいる。もし、クリエイターへのロイヤリティが私たちの未来にとって重要であると信じるすべての人々が協力すれば、ロイヤリティーを持続させることはできるだろう。

背景

背景としてOpenSeaは、NFTクリエイターの多くは現在、経済停滞を受けて自分のNFTをできるだけ高く売ろうとしており、その際には、ロイヤリティーを強制しないマーケットプレイスに出品する傾向が高いと指摘した。

NFTコレクターも、欲しいNFTがクリエイター手数料を強制しないプラットフォームに出品されていることから、そうした場所で購入することが多くなっている。たとえコレクターが「クリエイターにロイヤリティを支払いたい」と考えていても、そうできるプラットフォームに出品されていない場合があり得る。

OpenSeaは、こうした状況を確認できるグラフを示した。NFTコレクションの上位20プロジェクトがクリエイター手数料を受け取っていた割合は、10月12日時点で77%だったが、11月2日時点では56%であり、急激に減少していることが分かる。

OpenSeaが指摘するように、現在のNFT市場では、ロイヤリティーなどを無料、あるいは選択制とするプラットフォームが台頭しているところだ。

関連:ソラナNFT市場大手「Magic Eden」、ロイヤリティ支払いの選択機能を実装

OpenSeaは、こうした状況を踏まえ、「すぐに何かが変わらない限り、NFTの世界ではクリエイターに支払われる報酬が大幅に減少していく傾向にある」と指摘した。

その上で、クリエイター/プロジェクト側が今実行できることとして以下の3つを挙げている。

  • 既存のコレクションのために、オンチェーンでクリエイター手数料を徴収する方法を取る
  • NFTコレクターにクリエイター手数料を払うインセンティブを提供する
  • コレクションのウェブサイトで、クリエイター料金を回避するマーケットプレイスへのリンクを拒否する

OpenSeaは、オンチェーンで手数料を徴収する方法をサポートし、インセンティブについてもNFT商品ページに掲載することができるとしている。

また、NFTコレクターに対しては、クリエイター手数料を尊重するプラットフォームを選ぶこともできると呼びかけた。

なお、OpenSeaは6日、NFTクリエイターへの手数料を徴収するためのオンチェーンツール導入を発表している。新しいNFTプロジェクトは、手数料を徴収することを選択した場合、このツールを利用することが必要だ。

関連:OpenSea、NFT作成者への手数料制度を見直しへ

Yuga Labs創設者もロイヤリティを擁護

BAYCを提供するYuga Labsの創設者であるWylie Aronow氏も8日、NFTのクリエイター手数料を擁護し、それを拒否するマーケットプレイスを非難していたところだ。

同氏は、「多くのアーティストやクリエイターをNFTエコシステムに引き寄せたのは、ロイヤリティーの存在が大きい」と述べた。以前こうしたシステムは「レコード会社や実店舗のオークションハウスにしかなかった」が、現在はブロックチェーンを用いて透明性も高い状態でそうしたシステムが実現したと指摘している。

もしロイヤリティーの仕組みがなければNFT市場は現在ほど発展していなかったと論じる形だ。

NFTとは

「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームの「デジタルアイテム」交換などに用いられるのみならず、高額アート作品の所有権証明や、中古販売では実現の難しかった「二次流通市場」における権利者(クリエイター)への画期的な還元手段としても注目を集める。

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