ライフスタイルとしてのメタバースとWeb3ゲーム、7割が「肯定的」 中国やインドなど CoinWire調査
メタバースやWeb3ゲームの現況
暗号資産(仮想通貨)ニュースなどを提供するCoinWireは17日、2022年の仮想通貨市場を振り返るレポートでWeb3ゲームやメタバースに関する調査結果を報告した。
CoinWireは、2022年12月、世界の約7,000人の仮想通貨投資家を対象として、メタバースについての意識調査を実施。まず回答者は、メタバースが新たなライフスタイルを構築するのは、主にエンターテインメントや社会活動の分野だと考えていた。
エンターテインメントでライフスタイルを変革するとしたのが69%、社会活動が65%、金融が61%と続いている。
メタバースの市場規模は、2022年に約5兆円(385億ドル)を超えており、主な参加企業としては、メタ、マイクロソフト、ナイキ、NVIDIA、テンセントやその他が例示された。メタバース関連の特許を申請していた数については、2022年7月時点でマイクロソフトが最も多く158件、以降、サムソンが122件、ARプラットフォームMagic Leapが109件、IBMが71件、ディズニーが40件である。
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国別では、メタバースのイノベーションが行われている国のトップは米国だった。一方で、日常的にメタバースを利用することに対して肯定的な感情を持っていたのは中国がトップである。中国の回答者の78%が、メタバースの日常利用に肯定的だった。インドが75%、ペルーが74%、サウジアラビアが71%、コロンビアが67%と続いている。
メタバースとは
インターネット上に構築された、多人数参加型の3次元仮想現実世界のこと。アバターを使い、様々な楽しみ方ができる。例えば、『The Sandbox』というゲーム内のメタバースでは、ボクセルアート制作ツールやゲーム制作ツールが提供されており、ユーザーはそのなかで自作のゲームや施設を作ることができる。
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Web3ゲームの参入障壁
Web3ゲームについては、市場規模は約6,900億円(53億ドル)で2,161件のゲームが存在していた。
2022年4Q(10~12月)の総取引高は約570億円(約4.4億ドル)。1Q(1~3月)の約1,150億円(約88億ドル)から下落した格好だ。取引総数は年間を通じて20億件前後を維持しており、平均取引高が低下したことを示唆している。
アクティブユーザー数は、1Qの1.2億人から、4Qには0.8億人へと38%減少した。
Web3ゲームをプレイする動機で最大のものは「利益を稼ぐこと」であり、51%を占めている。これは「好奇心」(19%)や「ゲームプレイの面白さ」(18%)などの回答を大きく引き離している。
CoinWireの調査によると、Web3ゲーム参加への障壁になっているのは、詐欺への恐れであった。Web3ゲームをプレイしない理由として、調査対象となった仮想通貨投資家の54%が、出口詐欺やポンジスキーム(ネズミ講の一種)を挙げている。
他には、45%が、デジタルウォレットの設定、NFT(非代替性トークン)の作成、トークン購入などに関連して、「ゲームが複雑すぎること」を挙げた。さらにCoinWireは、一般ゲーマーは、一部のWeb3ゲームトークンが、設計上の問題により急落することも懸念していると指摘した。
CoinWireによると、従来型ゲーム関連企業の多くが、Web3ゲーム参入に関心を示している。ゲームメーカーの67%、独立ゲームスタジオや開発者の64%が、Web3ゲームに高い関心を示していた。
一方で、従来型のゲーム企業がブロックチェーンやNFTを取り入れない最大の理由は、「投機を促進する可能性」だったという。
Web3とは
現状の中央集権体制のウェブをWeb2と定義し、ブロックチェーン等を用いて非中央集権型のネットワークを実現する試みを指す。代表的な特徴は、仮想通貨ウォレットを利用したdAppsへのアクセスなど、ブロックチェーンをはじめとする分散型ネットワークのユースケースがある。
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関連銘柄が高騰
株式市場・仮想通貨相場の地合い改善に相まって、GALAやAXS、MAGIC、ILV、SANDなどのWeb3ゲーミング系トークンも高騰していた。
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